セルフビルドは難しい

   


建前の終わった所の写真です。立派なものです。とても美しい建物になりそうです。23名で行いました。本当に皆さんお世話になりました。ありがとうございました。思っていたのとは違い、やってみると結構難しいものだと思いました。前日土台石と柱を繋ぐ、羽子板という、正に羽子板のような形をした接合金具の埋め込みをした。石に穴を開ける、大きなドリルで、何故か昔から持っていて、初めて役にたちました。石には以外に簡単に穴が開き、ガラス試験管に入ったような、樹脂の接着剤を先ず穴に差し込み、羽子板をうえから、ガラスを割るように叩き込みました。70分で硬化。これで建前準備完了。次に設計図の仕組みの理解。「いろは」と記号が振ってあります。これは各部材にも同様に記号があります。所がこれが尺貫法なので、三尺が基準単位です。

木材の南側に当る所にその部材の位置が書いてあります。その通り柱を配置します。次に柱と柱を繋ぐ、大引きに当る部材を差し込みながら、柱を立ててゆきます。立てた柱は、人が抑えている間に次々、柱を指し合わせながら、8本立ててしまいます。そのときには床を張る、横に渡された大引きも全部入っています。柱には、実に都合よい穴が開いていますので、付いてきたボクルトをともかく差し込みます。ボルトは軽めに止めて置きます。そして今度は柱の上部を繋ぐ、小屋伏せとか言う梁柱を管柱を開かせながら、穴に落としこんでゆきます。ここで大変だったのが、重い梁の材を上げてはめ込む作業。そのうえに束柱を立て、屋根を支える母屋を渡します。建築用語がわかりにくく、言葉では説明しにくい作業ですが。そう難しいことは無く、ほぼ一時間で、棟上まで、終わりました。ここまでは技術がいる作業ではなく、誰でもプラモデルと同じで、手順さえ間違えなければ、組みあがると感じました。ここで10時の休憩。

ともかく今日は、屋根の下地になる板を張り終えて、フェルトまで貼る。雨が降っても大丈夫なようにそこまではやる。ところが床を張ってしまった方が作業性がいいという事で、一気に床を張ることになる。巾のある立派なものから、床板にしてゆきます。一枚を両端と中央の3箇所、各所2本ステンレスの、ビスで留めてゆきます。淵から3センチ辺り。平行して、屋根の野地板はり、これは上に瓦なり、トタンなりが張られる板です。天井はないので、部屋から丸見えなので、下側に板のきれいな方を使います。床が張られた所で、昼ごはん。もうおおよその姿が見えてきて、その美しい事。もうここで大感激でした。

屋根に入って苦戦しました。本ざねという形の板と板の接合になっています。これが既に曲がっている上に、厚く、硬く、屋根の上、これをはめ込みながら、ビス止めは、専門家の安藤さんタイミングよく登場。相原さん、や小宮さん、など手馴れた人の独壇場。ここは、ちょっと難しいし、屋根は傾斜だし、高い、恐い。これは合いじゃくりという接合の方がいい。とか言いながら、3時に終了。軒先の危ない作業があるので、ここで、穂田さんが足場を作ってくれる。ここで休憩。軒先に雨どいを止める板を張る。後はフェルト梁と、壁板の一段目だけを貼る。ここまでやっておけば、後の作業は1人で出来る。と言う事。全てを仕切ってくれた、本田大工さんが、屋根材の注文は、笹村さんは上にいて、金物屋さんに、上まで配達して貰うように教えてくれて終わりになる。4時に写真のように完成する。素晴しいもんだ。

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