石垣島・宮古島自衛隊配備

      2016/04/09

 

17号 

壇上に並んだ、宮古島・石垣島から見えた方々。

3月30日「宮古島・石垣島・の自衛隊配備をとめよう!」3・30東京集会があった。7名の方が石垣、宮古から見えて、現状の報告をされた。自衛隊配備がされることこそ、安保法制の現実化である。安保法制が出来て、一番具体的に変わろうとしているのは沖縄の先島である。対中国の戦略拠点にして行こう。日米同盟の世界戦略に先島を使ってくださいという政府の方針の具体化である。すでに、与那国島には自衛隊配備が行われ、自衛隊が小さな島を変えようとしている。沖縄の基地軽減を口先では安倍政権は主張する。しかし、現実は沖縄の日本の軍事拠点を強化しようと、着々と進めている。辺野古以外にないと繰り返し述べる、背景にある軍国思想である。ここに日本の防衛線を作り、中国に対して対抗して行こうとしている。沖縄の犠牲を少しも顧みない姿勢である。最初は自衛隊基地であるが、必ず、米軍共用の基地になる。それは、安保法制による日米の絆の強化そのものである。石垣島、宮古島では住民投票を行い、住民の意思を確認しなければならない。

与那国島には28日自衛隊の配備が実施された。与那国島では住民投票の結果、自衛隊配備を受け入れたのである。小さな島である。1490人の島である。そこに、自衛隊関係者が200名配属されることが予定されている。当然町政への影響は多大なものになる。大きいどころか自衛隊の実質支配が行われることになる。町長はすでに副町長の自衛隊からの出向を依頼している。隊員数を増やせば、忽ち市長も、議会の多数派も自衛隊関係者という事になる。軍事の島化することもそう難しいことでなくなる。今後の与那国島の変化を注視してゆかなければならない。宮古にはすでに自自衛隊施設はない訳ではない。飛行場も作られたこともある。しかし住民運動によって一時的に止められている。自衛隊によると、宮古島にミサイル基地を作るという事である。これは日本の軍事化の第一歩とみなければならない。何故、沖縄に基地が集中するかと言えば、沖縄が日本から遠い島だからである。

基地という危険な施設を日本本土から離れた、沖縄に配備することで、日本の安全を確保しようという作戦である。原子力発電所の発想と同じである。経済的に弱い地域が狙われるのである。新たな沖縄差別が強行されようとしている。江戸時代の薩摩藩による過酷な支配。そして、明治政府の一方的琉球王国の消滅。第2次大戦での地上戦の犠牲。敗戦後は沖縄をアメリカの占領地として提供する犠牲によって、日本本土のアメリカからの独立を確保。そしていよいよ、沖縄の先島を日本の軍事基地化することで、日本本土の安全を確保しようという作戦である。トランプが主張するように、アメリカは自分の国の利益を得られないのであれば、日米安保を破棄して、引き上げると脅している。日本政府は、沖縄を米軍基地として無償提供するので、日米同盟の継続をお願いするという姿勢である。

沖縄の未来が、軍事基地になるのか。平和の島として世界の観光拠点になるのかの分かれ目である。それを選択するのは、石垣の島民であり、宮古島の島民である。与那国島はすでに島民が軍事基地化を選択した。石垣、宮古への基地配備が終わるまで、与那国島の自衛隊は静かに行動するはずである。自衛隊の恩恵も示すはずである。しかし、先島諸島全体に基地が配備されたが最後、島全体の軍事要塞化が着々と進むはずである。理由は明解である。アベ政権は先島の犠牲で日本本土を守ろうと考えているのだ。先島の一つにミサイルが撃ち込まれたとしても、他の島からミサイルで対抗する。いずれにしても日本本土への攻撃が行われる前に、沖縄を防衛戦線としている。これを防衛省によると、与那国島の島民の安全安心のための、自衛隊配備と主張している。北朝鮮がミサイルを日本に向けて、発射しようとしたので、先制攻撃をする。当然、北朝鮮はミサイル基地のある、沖縄を攻撃するだろう。こうして戦争が始まる可能性が大きくなってゆく。すでに、武力によって平和守るという思想が、成り立たなくなっているのだ。

会場の外に立っていた、不思議な人たち。

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