トロ箱コンポスト
発泡スティロールコンポストの実験を始めた。始めて1か月ほどだが、すこぶる調子が良い。今朝は67度まで上がった。トロ箱とも言われる。鮮魚などが氷詰めで入れられている軽い箱のことである。大抵は白であるが、中にはブルーのものもある。保温性が良いのが特徴である。生ごみサロンで2名の方から調子がいいという報告があった。以前小泉さんから、トロ箱方式で素晴らしいたい肥を作っているという話は聞いていた。なんとなく聞き逃していた。3人からいいという話を聞いた。それならやってみなければならないと思い、始めて見た。3つの特徴がある。保温性が良いので、温度を保つことは楽である。もう一つは段ボールと違って耐久性が高いので、長く使えるということがある。3つ目が雨に強いということだ。軒下などでやるにはいいだろう。一つ重要な課題がある。毎日最低1回は手袋をして、隅々まで良くかき回す必要がある。手間を少々かけても良いという人には、良いたい肥を作るという意味では、優れた方法のようだ。
冬場置き場所にもよるが、温度を上げやすいということは、とても大切なことだ。犬の糞の処理では、木箱の方式をやっている。これは温度を上げるためで、発泡スティロール箱方式似ているが、糞の場合手でかき回すのが若干抵抗がある。鉄の熊手でやっている。それで木箱である。生ごみの場合は台所の脇でやっている。しっとり感もあり、粉が飛ぶというような不安も少ない。トロ箱の大きさはいろいろ変えて見たが。使っているのは34cm×54cm、深さ21cmの標準の箱である。最初はもう少し小さい箱でやってみたが、段ボールと違って隅に押し付けて置けるので、このぐらいあっても邪魔にならないようだ。容量が大きい方が管理が確実である。中に入れる基材は、段ボールと同じでいいが、おがくず5ℓ、薫炭2ℓ、ピートモス2ℓ、腐葉土1ℓ。米ぬかを1ℓぐらい入れて水が1,5ℓ。ふたの部分に沢山穴をあける。酸素の補給と水蒸気を抜くためである。
立ち上がりには、ペットボトルの湯たんぽを入れて、毎日変える。3日から1週間で温度は発熱する。この間も良くかき回すことが大切である。20度くらいになったら生ごみを入れ始めることが出来る。最初は500グラム程度が適量。毎日入れることが出来る。温度が30度を超えたら、1キロまでなら入れることが出来る。生ごみは3角コーナーデ水切りしたものを入れる。水分の多いごみの場合は、適時米ぬかを加える。発熱がしやすいので、60度は簡単に超える。外に出してあっても、温度上昇がしやすい。上部は通気性のある布で覆い、虫が入らないようにピッシリとゴムで止める。あるいは五ミリ程度の穴を三〇個ほど開けた蓋をかぶせても良い。少し雨に当たる場所に置く事もできる。このやり方で問題があるとすれば、中が酸素不足になりやすいので、良く良くかき回すことに尽きる。水分が箱の周囲に溜まりやすいので、くま無くかき回したいので、どうしても手袋をして手で行う必要がある。
トロ箱は今は大半が発泡スティロール製である。昔は木材であった。買えばそこそこの価格のするものであるが、魚屋さんやスーパーでも頼めば無料で呉れるものだ。これを植木鉢にして、野菜を育てる人がいる。見た目が少し悪いところが難点だが、実用的にはすぐれものである。断熱に良し、保温に良し、耐久性もあり、水漏れもせず。プロの農家がトロ箱トマト栽培を進めている位である。野菜農家のハウス栽培では、実用化事例が現代農業にある。かなり耐久力があるということだ。蘭の温室で、1〇年間水をためてもらなかった。トロ箱方式は冬場の虫の来ない時には、間違い無く良い方法のようだ。今後実験を進めて行く。
昨日の自給作業:大豆の選別3時間 累計時間:11時間