新型インフルエンザ

   

やっと普通に鳥インフルエンザについて、書ける状況になった。またことが起これば、口蹄疫同様異常事態になる。そうなる前に押さえておきたい。人に感染すると6割近い致死率を示す高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)が、インドネシアで豚に感染し、一部が人ののどや鼻の細胞に感染しやすいウイルスに変異したことがわかった。とても重要な情報である。重要であるが、昔は普通に言われていた、インフルエンザウイルスの変異のステージ的変化である。多分意図的に、鶏から人間に感染するように言われだした。メキシコの養豚場から発生した、新型インフルエンザが世界全体を何年かに渡ってWHO のいうれべる5パンでミック状態にした。日本ではというか、世界でも一般のインルフルエンザと同様のレベルの被害で終わった。大騒ぎして儲けた人がいて、ワクチンも廃棄されて終わった。WHOという組織のレベルはこの程度である。反省した様子も無いのだから、このことは次はそのつもりでいる必要がある。

鳥インフルエンザの高病原性へのウイルスの変異は繰り返し起こる。それは人類が現れる前から繰り返えされてきたことに違いない。ただ、最近その変異が頻発してきている恐れはある。それは、100年前には考えられなかった畜産の変化が背景にある。100万とかいう規模の、人工的悪環境で鶏や豚を飼うようになった。正確なデーターは無いが、疫学的に推測すると、ウイルス変化の頻発は、大規模畜産登場のため、そう考えるしかない状況である。その状況を踏まえて、今回インドネシアでの観察の結果は、重要なデーターである。まず、高病原性の鳥インフルエンザが、10年も放置されたように広がっていた。その状態が続くと、豚への感染拡大がどのように起こるかをしらべることは、人への感染の前段階として、極めて重要である。推測通りの結果であったが、豚は感染していた。豚は高病原性のインフルエンザでも発病は無い。発病が無いから、気付かない間に感染を広げる。そうしているうちに豚の中で、ブタに感染しやすいウイルスに変異する。それは、人への感染も可能になってきたということである。

鶏から人へ感染があたかも明日にでも起こるように、WHOは宣伝したが。世界での死者は極めて少なかった。感染も限られた範囲だった。WHOは医師が中心の組織の為、視野が狭いし、安全率を高く取る感じがする。豚への感染を監視することの方が、必要なことだった。豚の中のウイルスを調査することで、その年の流行が予測される。これは、何十年も前から分かっていたことだ。高病原性であるということで、今度のインドネシア発のウイルスが、爆発したら、大変なことである。私が鶏を飼っているから言うのではないが。鶏ではない、あくまで豚からである。インドネシアでは、鳥インフルエンザを社会的にコントロールできない状態である。そうい中では、どこにでも高病原性の鶏はいる。その鶏を蚊が刺す。そして、豚も刺す。こうして感染は広がる。そしてその確率は、大規模養豚が存在すれば、人間に感染しやすいウイルスの変異が起こる可能性が格段に高くなる。

人類は、大規模畜産の筆頭のような存在だ。狭いところにひしめいているうえに薬づけ。抗生物質も頻繁に使う。病院では耐性菌が手に負えなくなる。多剤耐性アシネトバクター」(MRAB)の感染で大騒ぎである。厚生労働省研究班が今春実施した全国主要病院へのアンケートで、92施設で検出例があることが分かった。あまり不安をあおる書き方良くない。元気な健康な人なら、こんな菌にやられることは無い。病気の弱っている人に、抗生物質で対抗する他の細菌を排除している。そこに抗生物質の効かない細菌だけが生き残り増殖する。だから、大勢が死んだ。ある意味合併症だ。病気とは折り合いをつけろ、という意味ではないか。戦ってはならない。予防的に大量に抗生薬を使う医療へ警告である。同時に畜産での、あるいは水産業での抗生物質の使用禁止。これは徹底しなければならない。

 - 自然養鶏