最後のキャベツ
畑を片づけていたら、キャベツが出てきた。不思議に虫に食われていないで、小さいながら結球していた。自農センターで見せていただいた、外葉は虫に食べられるが、結球部分は食べられないキャベツのことを思い出した。虫にしてみれば青々した、外葉のほうが好みである。白っぽい結球部分はさしてうまくない。不思議と思いながらも、そう云えばという記憶はある。外葉の時代は、あれほど虫がいてもう駄目だと思っていたら、案外結球部分は大丈夫なことがある。キャベツは10年以上自然農法でやった畑だからと言って虫は出るし、草も生える。小麦との2毛作で、虫の食べないキャベツが出来るらしい。これがやってみたい。不耕起で種まき部分を微妙に土を削り、種は最初無肥料部分に進み、その後上層5センチのたい肥化した部分に根が張り出して大きくなるらしい。最近耕して耕して、土を固くしているきらいがあるので、研究するつもりだ。
自農センターでは今の時期のトオモロコシが、なんと90%を超えて秀品と言う。小麦との組み合わせである。自農センターでは畑に何も持ち込まないというのが、基本的な考え方で、ちょっと自給農では取り組みにくい、仕組みになっている。これを持ち出したい肥化して持ち込むようにすれば、畑の合理性は高まると思う。つまりトウモロコシの残さを鶏小屋に入れて、たい肥化して、畑に戻す。鶏小屋をたい肥小屋と考える。鶏糞を不浄のものと考えるらしいが、これは人間の見方。いずれ作るものを限定する必要がある。大きくは冬作には「小麦とタマネギとキャベツとジャガイモ」にする。その後作に「トオモロコシ、かぼちゃ、大豆、ショウガ、サトイモ、サツマイモ、果菜類。」整理を良くつけること。そしてこの流れを繰り返しみる。頭の中に、しっかりとこの順序をイメージ化する。土の状態の変化を観察する。作物が土をどのように変化させるか。整理しないと虫や草のコントロールが見えてこない。
少し前までは、キャベツは今一つの出来だった。ブロッコリーは最初からできたので、ブロコリーばかりやっていた。最近はキャベツが作りやすい。なにしろ、キャベツは実りが長い、半年以上食べていたことになる。近所の方で、キャベツなら通年できるという方がいた。今頃の種まきで結構作るようだから、こんなに具合のいい作物だから、そろそろ蒔かないとならない。畑が変わったのだろう。白菜は相変わらずの状態。トオモロコシ後の白菜がいいというのだから、まだ土の状態が今一つ。今年の課題はタマネギの苗作り。草取りが出来ないのだから情けないのだが、草に負けて、毎年駄目である。9月になったら、上の草のない土に丁寧にまいてみたい。もみ殻をかけて丁寧にやってみよう。一度丁寧な草取りは克服しないとならないことだ。
昨日はピース畑の枝豆を大量に食べた。草の中に隠しておいたのが良かった。トオモロコシがハクビシンにやられて、がっかりしたので枝豆は草に隠しておいた。それだけでわからないようだ。夕方、取りに行って隣でビールを買って帰った。早速、塩ゆでして山ほど食べた。まあ―平和の畑そのものである。しっかりとした豆になり、固めであるがなかなか大豆の味がしていい。今年は、トマトの出来が悪い。以前はハウスで作っていたので、それなりにできたが、やはり露地では良いトマトがとれない。残念なことである。きゅうりは良くできている。地這いきゅうりが好きだ。少し固めでキュウリらしい気がする。麦藁を十分敷いてあるので、気持ち良さそうに延びている。麦でも稲でも藁は貴重である。利用するところがいくらでもある。無駄にはできない。カボチャも藁の上を這いずっている。
昨日の自給作業:畑の整理:2時間 累計時間:28時間