高速道路の無料化
高速道路の無料化実験がはじまった。早速、29日の夕方、湘南バイパスと、新湘南バイパスを使ってみた。いつもより、20分は短縮できた。車はいつもより、少し多い意程度だった。渋滞は特になかった。意外だったのは通行券を一応は取ると、新聞には書いてあったが、どちらも特に通行券はなかったこと。出口や、周辺道路に交通量測定員がいた。見かけただけで5,6人は確かにいた。全国ではこういう人件費もかなりになっているだろう。小田原の周辺では、湘南バイパスと箱根新道が無料だ。湘南バイパスについて言えば、有料区間が前から変則的にある。そこで、かなりの車が大磯までの無料区間だけ利用して、迂回して一号線に降りている。あるいは大磯から乗っている。馬鹿馬鹿しい有料化の弊害である。今回でまともなシステムになったくらいだ。意外だったのは、小田原で乗って、すぐ国府津で降りてしまう人が、結構いたこと。多分通勤の人だろう。夕方だったこともあり、トラックは少なかった。
高速道路の無料化実験が始まり、63%の車両の増加があったと報道されている。良く調べたものである。今後この実験をどう考えるかである。無料にしたのだから、増えるのは当たり前である。無料化実験の目的はどう示されているのだろう。国土交通省の報道発表によると、地域経済の活性化とある。地域と限定しているのは、全高速道の無料化がマニュフェストだったから、まず地域で実験をすると言う事で、その地域限定版と言う事なのだろう。このやり方選挙対策だとか、全線無料化からの後退とか言う意見が多いいが、まっとうなやり方だと思う。試してみて、良いことなら広げて続ければいい。ダメなら止める事も出来る。今年の2月に提案されて、6月実施で今年度に限ってと言う事になるようだ。このことに限れば分かりやすいし、良い手法だと思う。前原氏の評価をしたい。
高速道路を無駄に作ったため、予測の交通量に達する利用者がいない。これが現状である。つまり、永遠に利用料金で建築費を返す当てがない。当てが無いのに、利用者負担の原則で、民営化しろと成れば、儲かる所だけ高速道路を作ることになる。いよいよ、地域間のバランスが悪くなる。必要な道路なら、国が作ればいい。必要か必要で無いかが、分かりやすく示される事が前提である。第2東名自動車道の建設が進んでいる。馬鹿げた話である。この道路の反対運動に長く関わった。何故、こんな道路を作ると言う事が、決められたのか。どこの誰が、どういう審議会で、どういう経過で決めたのか。建設省の担当官に聞いても、明確には答えられなかった。偉い方々が決めた。お上が決めたのだから間違いはない。こういう感覚である。将来の社会変化から、作る順番が違うと、いかに無駄になるかを主張したが、聞く耳は持たなかった。
高速道路を民営化しろという自民党の政策もあった。儲からない道路は作らない、な民間会社になるに違いない。道路は総合的なものだ。道路だけでは儲からなくても、必要なら作るしかない。道路など必要最小限で沢山である。道路を持ってくるのが、仕事を持ってくるのが、政治と、行政の役目。こう言う感覚が日本をだめにしてきた。その意味では、無料化をする以上、道路建設の決定をガラス張りにして欲しい。国土交通省はこの点では、後退している。いつの間にか、高速道路建設資金として、道路料金収入を財源にしている。無料化の精神は、必要な道路以外は間違っても作らない。既に間違って作ってしまった道路を無駄にしないように、無料にする。こう言う事だろう。地方では300%も増えた。とか報道しているのは、普段がらがらに空いた無駄な道路に違いない。
昨日の自給作業:コロガシ2時間 累計時間:38時間