消費税の是否
消費税が今度の参議院選挙のテーマとして上がってきた。普天間隠しなのかも知れない。消費税などというものが、全くない時代から、消費税賛成論者であった。10%と言うのは、今から35年も前のフランスにいたころの話だ。10%取られながら賛成になった。泥棒だろうが、外国人であろうが、税金は払ってもらう。しかし、全く買い物をしない人間なら払わないですむ。自給自足主義には持って来いの考え方だ。考えの基本にあるのは、税金は多様な方がいい点。事業税。所得税。資産税。相続税。消費税。物品税。市民税。色々の角度から責めて来る。消費を制限する方向性を持つ消費税は必要な考えだ。もちろん税金を国家が取ると言うのは、仕方が無いわけだが。生活者には負担。結局「集め方と、使い方。」これが政治のすべてである。これだけを監視しておけば、それでいい。
消費税と言うタイプの税がないという事のほうがバランスを欠いていた。物を購入する。購入するすべてに税金が要る。明治時代には、酒税が税の半分を占めていたと聞いた事がある。ひどい話だが、ノンベイの飲み代でお雇い外国人を高額で雇用するなどと言うのは、いい話しではないか。タバコ税も同じだ。どうしても酒を飲まないでも、人間死ぬ訳ではない。タバコを吸わなくても、問題はない。それでも飲むのだから、税金は戴いて構わない。否なら飲まなければいい。こう言う選択は、禁酒法などよりはるかに優れている。消費が減退すると言う説があるが、いいことではないか。無駄遣いが減るのだ。いらないものなど買う事はない。それでも買うのだから、酒やタバコと同じだ。本来、自分が作るべき所を買おうと言うのだから、税金ぐらい戴いても構わない。いやなら自分でつくれ。食べ物だろうが、医療費だろうが、何にでも同じに税をかければいい。
その上で必要度に応じて、還付すればいい。高校の無償化。子供手当て。こんな事はやるべきではないが、必要に応じての範囲を話し合うのが政治だ。子ども達が受ける、教育の現場を充実させる事が先だ。学校の耐震化だけで莫大な費用が必要だ。保育所不足。産婦人科不足。こんな状況は最悪の事だ。と言うような意見を調整するのが政治だ。菅直人総理大臣は大丈夫だろうか。この人は流れを読むのが上手い。鳩山さんのようなトンチンカンではない。その点が怖い所がある。谷垣さんは民主党の消費税の案が、自民党案の盗作だと怒っていた。政治を理解していない。それは良かったとおもうのが、国民を思う政治家だ。選挙のため以外、何も考えていないのが政治家の殆どすべて。消費税を持ち出したのは、別に国民の暮らしを思ってではない。あくまで争点ずらしである。困ったときの憲法論議はよく自民党が行なう手段だった。
本当の暮らしには消費などいらない。消費するのでなく、活用する。映画を見る。日帰り温泉に入る。電車に乗る。すべて消費している訳ではない。ありがたく利用させて頂き次に生かしている。自給自足と言っても、消費税は暮らしに応じていくらかは払う。とてもいい感じだ。所得税だけなら、所得の大きい人が払うもので、どこか差別的である。この際本当に論議すべきは、使い方の問題である。無駄を省くのは当たり前。国と地方の公務員給与の50%の賃下げ。否ならストライキでもしたらいい。その根性は無いようだから転職してもらおう。半分にしても成り手はいくらでもいる。公務員給与は、成り手がいるかどうかのぎりぎりでいい。公務員と言うのは日本国憲法を遵守し、日々遂行するためにいるのだから、国民一般より給与が高いなどもってのほかである。