水彩人北海道展
水彩人北海道展から、帰って来た。なかなか旅行らしい旅行に、出かけると言う事はめったに無い。今回は水彩人展だから、行かない訳には行かなかった。神田日勝記念美術館で、6月15日から27日の間開かれている。17日の蕪墾祭という機会に合わせて、行くことになった。羽田を7時25分のJALの飛行機で出発。直ぐに中札内美術村というところに行って、絵の講習会を行なった。ここは柏の林である。相原求一郎と小泉淳作美術館があるが、それは見なかった。柏の林という物を見るというのも始めてである。10センチから、20センチくらいの太さの木が、林のように、10へ句ターうくらい人工的に四角くある。不思議な状況である。一応描いては見たが、自分が絵にするというきっかけはなかった。絵を描くのでなく、散歩をするならいい場所だ。昼ごはんのカレーは美味しかった。3時30分まで描いて、鹿追町立の神田日勝記念美術館に向かった。
素晴しい施設にまったく驚く。スガさんと言う副館長の方は、よく水彩人展を見てくださっていて、そこから、水彩人展を開いていただけることになった。不思議な縁である。スガさんは北海道人らしい大きな方である。受け入れてくださる温かい心が感じられて、とても気持ちが良かった。水彩人の絵が、そのおもてなしの大きさに答えられたかどうか。この点は少し心配はある。どうかと言われると心もとない所があるが、自分の絵はおかしなガラスケースの中に飾られていて、変な心持である。自分の絵であるなあーと、これが精一杯だなあーとも思った。蕪墾祭では帯広のコーラスグループがマザーテレサの歌を合唱した。これはなかなか良かった。レセプションで美味しい物を沢山食べて、歓談して、何時だったのだろう。泊まる然別湖にある、ホテル福原に向かった。ここでもう一度夕飯を食べた。美味しいが食べすぎ飲みすぎである。
ここは温泉が良かった。寝る前と朝とゆっくり二度入った。サウナも高温のものがあるし、温泉の水風呂もある。これが身体に染みて良かった。酒も抜けてさっぱりとした。翌日は糠平湖で講習会。ここも美しい。ただただ美しいのだが、絵を描くような通い合うものがなく、むしろ自分が普段何を描こうとしているかが、考えさせられた。それでも湖水の水辺を描いてみた。人間の関わりが薄い。そのためにかけないようだ。昼にウエムラさんが迎えに来てくれた。何とも久し振りであった。ナンシーで暮らした頃、影響を受けた人である。もう一度会って何と言う事は無いのだが、確かめて置きたかった。2日間語り合った。とても大切な時間を過ごす事ができた。ウエムラさんの家がウエムラさんらしいもので、余分なものは無い風景を作り出していた。
翌日の19日も昼まで庭の事などを話していて、須田剋太美術館に行かないかと言う事で、出かけた。新星館という。美瑛町にある。大雪山と美瑛のあの美しすぎる畑とかが俯瞰される美術館である。その絶好の位置に、新潟から持って来たという古民家の逞しい構造で出来ている。ゴツゴツした逞しい感じが、須田剋太氏の絵に丁度いい。さすがすごい絵描きである。絵はまだ生きているのだと、再認識した。少なくともこの人の絵は必要なものだ。骨組みのバランスがすごい。絵の構造がすごい。又字がとてもいい。井上有一の書をもう少し絵にしたような字だ。90歳ぐらいまで生きた人かとおもったら、84歳との事である。確か三越の個展で姿を見たことがあった。かっこいい人だった。
忘れていた。新得で共同学舎の宮嶋さんにさくらの花の漬物を届けた。一応のお話をして、もし使えたら、と言う事でお渡しした。もう大勢の方が待たれている状態で、ゆっくりと話ができる状態ではなかった。忘れたと言えば、美瑛町で食べたラーメン「ひまわり」これは美味しい。すべてに気持ちがこもった美味しさ。もう一つ美味しい物が、新得のお蕎麦やさん。何といったかは忘れてしまったが、お蕎麦らしいお蕎麦。当たり前だがこれに出会うのが難しい。そして、最後に美味しい物は、帯広のクランベリーのソフトクリーム。