牛島田んぼの田植え
6日に牛島田んぼに参加させてもらった。ここはお借りして、2回目の田んぼである。昨年状態が良くなく。周辺の方から、心配の声が届いた。農の会のように地域に新規就農のグループとして、入ってゆく場合。田んぼの状態が悪いというのは、致命傷になりかねないところがある。個々人の事だから、仲間の田んぼといえども他所の田んぼに口を出すのは、いいこととはいえないのだが、田んぼを荒らすことだけは避けないとならない。牛島田んぼは3人のメンバーで、1反の面積である。条件は悪い田んぼではない。見たところ八俵までは採れそうな田んぼである。3枚に別れているので、一応の分担が3人と言う事になっている。水の問題がある。理由は良くわからないが、昨年は水の量が足りなかったと言う事が大きく影響した、と言う事らしい。水の来る状態が不明という事では、致命傷であるが。われわれがやる田んぼでは珍しい事ではない。
そこで、冬の間に畦と水漏れを徹底的に直した。10センチまでは水が溜まる田んぼに治した。これはどこで田んぼをやるにしても、最初に取組んだほうがいいことだ。ここがしっかりしていないと、結局水回りが大変な上、いい田んぼにはならない。まして、牛島たんぼでは水が怪しいと言う事では、しっかりと貯めることが不可欠である。次に均平を取る。田んぼを平にする。本当は水準器を使って、完全に直すべきなのだが。この辺りが昨年は深かったと言う範囲で直した。何箇所か、不自然に漏ると言う箇所があったの掘り起こして、しっかりと洩れない様にした。土も何故なのか、肥料分が殆どない。生えている草がちょぼちょぼで悪い。堆肥を出来る限り蒔く事にした。そこまでしておけば後は大丈夫と考えていたが、あらおこしが悪かった。耕運機を壊してしまったと言う事もあり。深さがでこぼこになってしまった。でこぼこの上からの代かきでは、平らな代かきができない。
今回は、仕方が無いのでての田植えが出来る範囲の代かきと言う事で、行なった。何しろ、「梅の里の田んぼ」から応援で戴いた。苗の出来が素晴しい事。25センチあるというがっしり5葉苗。お陰で問題はありながらも、何とかなる。実は牛島田んぼが作った苗も、とてもいい苗だった。負けずおとらずの立派な苗である。ただ、一部のセルトレーが水没で窒息してしまった。それで苗が足りなくなった訳だ。苗半作というなら、半分は成功したような苗の素晴しさである。今度は水である。ともかく一生懸命、水回りをすることだ。漏らさず、「8センチの深水を続けること。」「ソバカスを上手く撒き続けること。」これを1ヶ月行なえれば、何とかなる。この一ヶ月は雑草を生やさない事に専念する。稲の出来も無視して、コナギとヒエを出さないことに専念する。稲が根づいたら、「直ぐコロガシヲ入れること。」
実は1反の田植えに2日かかっている。今までも何度も集まって作業を重ねているようだ。田植えまで来て疲労困憊という状態であった。これではいい田んぼにならない。もっと作業に集中して行い、年10回で田んぼをやれるように工夫する。丁寧にやると言う事と作業を合理化することは矛盾しない。どうすれば10回に収まるか。10回を越えると、市民がやる田んぼは継続できない。ここが難しい。農家の人も10回程度の作業だろう。今年はしっかりと田んぼの作業を覚えてもらいたい。実はそうはいっても、なかなかいい田んぼになった。田植えが終わった満足感がある。何とか縦横揃った田植えが出来た。水糸のマス1,5メートル×1メートルを田んぼに張った。この中に30×25センチ間隔で、植える方式である。線引きが出来なかったので、窮余の策であったが、案外良かった。
昨日の自給作業:クローバー種取り2時間 累計時間:2時間