お茶の台刈り作業
坊所のお茶畑の初めての台刈りです。雨の予報のなか、心配しながらのスタートでした。幸い終わりまで雨は来ませんでした。しかし、結構疲れる作業で、参加者全員で力を合わせたお陰で、ようやく3時30分終了できた。男手が3人必要と言われていた。Oさん、Sさん、笹村、しかし、男手の方が頼りないようなもので、特に私の疲れの早いのは、年々顕著になっている。そのかわり、女性陣のSさん、Yさん、Iさん。男性並と言うか、男勝りと言うか。交替で整枝機を扱った。上の段を60センチほどまで、しっかり台刈りしました。下の段は葉が無い辺りまでつめました。通路もしっかりと刈り込みました。見違えるようです。葉の無いお茶畑は一種異様です。作業は、指導の和留沢の広川さんと6人と子ども2人でした。子供はおとなしく遊んでいて、少しも邪魔しない。明るくはしゃいでいるので、やはり子供のいる作業の方がいい。
広川さんには、先日も欠ノ上の対岸の竹林の片付けでも、協力をお願いしました。今回、専門家というものがどう違うのかの一端が見えました。なるほどというお話が随所に伺えた、貴重な体験でした。やはり専門家と一緒に作業しながら、話を伺えると言うのは、すごい事だと思いました。大体の事は、何度も聞いている事なのです。台刈り作業がどう言う事かぐらいは知っています。しかし、広川さんが言われるには、三竹の師匠について、三年かかって合格したそうです。そういう奥ぶかい作業であろうことが、一緒にやってみてよくよくわかった。田んぼの代かきだって理屈は分かっている。むしろ理屈だけなら、人より詳しいだろう。しかし、理想の代かきができるかどうか。技術である。年季である。以前長く請負で田んぼ作業をされていた人に代かきをしてもらったことがあった。あっという間に、まったいらに田んぼをしてしまった。その人は何と田んぼのど真ん中から、真っ二つにぐいぐいトラックターを乗り出した。あれよあれよと言う間に、終わってしまった。
今後の作業として、7月に葉の刈り込みが必要だそうだ。そうして、台刈りしたお茶の木を多く分枝させる。そうしておいて、もう一度秋に刈り込む。これで収量の減少が最小限に抑えられるそうだ。しかし、周辺から覆っているやまの木の枝だが多く、このままの日陰では、木の再生力が発揮できない。思い切って枝を払う必要があるそうだ。肥料も多めに与えてくださいとの事。良かったのは、木の診断である。合格点を戴いた。いい葉っぱがでていて、立派なものだと言われた。これは専門家に言われたのだからうれしい。毎年の努力が報われた思いである。枯れた木があるのは虫ではないかと言う事だ。枯れた木は早く根本から取り除くことだそうだ。そうすれば周りからほかの木が補ってくれる。次回のお茶の作業は周辺の木の伐採を入れたい。チェーンソウがあれば、結構切り倒せそうな木がある。西側の竹薮もだいぶ迫ってきているので、これも取り除く必要がでてきているそうだ。
7月にお茶を刈り込むとすれば、二番茶など出来ないものか。あるいは、紅茶はどうだろうか。製茶工場の都合もあるだろうが、工夫する価値はある。農の会の主旨からすれば、むしろ番茶と言う考えもある。しかし、この番茶と言うのが、なかなか良くわからない代物である。特に三年番茶などと言うと、意味不明である。乾燥させて三年間熟成させる。その後、焙じて番茶に仕上げる。三年間の熟成期間中にカフェインやタンニンが抜けるらしい。いずれ、お茶の消費は、下り坂である。何か新しい事を研究する必要がある。お茶の活動は参加者が増えている。参加できない人もでてきた。来年はもう少し工夫をして、誰もが参加できるようにしたいものだ。お茶畑を広げると言う事もある。貸してくれると言う畑はある。これも慎重に考えなくてはならない。