エコカーはエコか

   

今の所、エコカーはエコな商品とは言えない。だから、エコカーに乗っているのは格好が悪い。詰まり、「騙されているじゃないの」と言う事だ。というような、正しい見解を、研修に見えているMさんが言われた。環境にいいというのは、実に複雑に出来ている。アメリカのグリンニューディールでは、風力発電を20%に高める計画だそうだ。これを日本でやったら大変な事になる。日本のような人口密度の高い所では、生活環境を破壊するだろう。もちろん景観がめちゃめちゃなものになる。繰り返し言われるのが、太陽光発電が環境にいいかどうか。これも意見が分かれる。割りばしはどうか。ペットボトルの再生は。レジ袋は。厳密に考えてゆくと。賛否それぞれに理由はあって、すっきりとした結論が出ない。こうした議論の際、数字を明確に出さないから、正しい議論ができないというのがある。確かにイメージ的に考えるのが、人間の常であろう。

イメージに訴えるのが、コマーシャルであり。政治である。エコカーというイメージ戦略で、ともかくトヨタは危機を乗り切ろうとしている。時代の流れを掴んだと言う事であろう。正しいかどうかは、この流れとは別物である。エコ家電の需要創出というのも、全く同じ流れだ。政府は15兆円といわれる補正予算の大半で、大企業を後押ししている。それが経済危機を乗り切る。止む得ない処置であるような、論調も見受けられる。景気回復至上命令で、一くくりで日本人全てに降りかかっているかのようだ。「景気回復ちょっと待ってよ。」などと言えば、とんでもない奴になりそうな空気がある。これは議論を封殺する。この封殺が、エコ商品の推進を厳密に論証しないで、これしかないというような、今の日本の進み方ではないか。エコカーは確かにまだエコではない。太陽光発電は既にエコである。これが個人的判断。

太陽光発電でも、パネルの製造コストが大きい、ここでのCO2排出量を取り戻すには時間がかかる。原子力発電では、建設、廃棄、安全、周辺対策、等コストが存在して、到底エコな方法と言えない。こういう書き方が、まさに数字に基づかない議論で、イメージ手法である。数字を簡単に出せない為に、何がエコか分からない議論になる。何とか出せば良いのだが、調べても良く分からないというのが、正直な所である。太陽光発電については、ネットで調べても様々な、製造コスト、希少メタル、廃棄費用。諸説ある。私の判断では、概ね(ここが困る)取り入れてもいい状況に入っている。原発については、政府の主張と、反対論が乖離が大きいので、比較議論にも入っていない。原発の安全性など、安全と危険の意見以外にない。より安全な原発というものはないらしい。核燃料再処理まで含めた議論に成ると、極論対極論で終わって噛み合わない。もちろん私は、危険この上ない派である。

大統領候補ゴア氏の邸宅には、太陽光発電パネルが大量に設置されていて、アメリカ的消費生活をしていたらしい。要するに暮し方ではないか。石油由来の電気であろうが、ほとんど使わないくらしをするほうが、エコである。明るくなったら起きて、暗くなったら寝る。エコカー以前によけいに自動車を使わないくらしである。ところが、これでは景気回復が出来ない。もっと消費しろ、高速道路1000円。意味がどうしても理解できない。お金がないときは、使わない。使えない。節約である。無駄遣いすれば景気回復というのは、まやかしの主張だ。昔の燃費の悪い冷房機を、最新の省エネ型に買い換えれば、エコポイントが付きますよ。テレビも省エネ型の最新機種なら、エコポイントです。冷房を付けて、テレビを見ているような暮らしを、少し変えたほうが、いいと思うのだが。この辺がどうもすっきりしない。

昨日の自給作業:肥料、堆肥撒き1時間 累計時間:17時間

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