緑肥クリムソン・クローバー
今年の春の田んぼはレンゲを栽培していた。花が一斉に咲きだした頃、虫にやられた。アルファルファタコゾウムシではないかと思われる。何とも哀れな姿だったが、対策といっても良く判らないので、レンゲを止めて、クローバーにしようと思う。同じマメ科だし、効果があるのかは判らないが、変えて見る事にした。一度秋に土を起こして、蒔くことにしたいと思う。ちょっと面倒だけど、田んぼの均平を直したいし、畦も直したい。今年は一番下の田んぼが、一度も漏らなかったので、本当にありがたかった。みんなで直してくれたお陰だ。それでも、上の田んぼから中の田んぼへ。中の田んぼから下の田んぼへは何度も漏った。畦も崩壊といえるように崩れた。応急処置で秋まで来れたのは幸いだったが、水のない時期に根本から治したい。その上で、クローバーを蒔こう。
以前、白クローバーいわゆるシロツメクサは蒔いたことがある。どうもこれは雑草化して、広がる傾向がある。思わぬところに出てきて雑草化するので、ご近所に顰蹙を買いそうで使えないと思った。その点、クリムソン・クローバーは夏の暑さで枯れてしまい、一年草のような使い方になるらしい。もちろん花が赤い。一面咲けばとても美しいらしい。この点は喜んでもらえそうだ。先日亡くなられた、自然農法の提唱者福岡正信氏はクローバーを上手く使われていたらしい。「わら一本の革命」を読んで以来の、興味がある。不耕起直播農法という最も、自然状態に近い農法を完成する。何度も挑戦したが、手間ばかりかかり成功したことはない。とても観察力が及ばないのだと思う。素人が行う自然農法はほっとく農法ではなく、はるかに労働を必要とする農法になってしまう。適期を逃すからだと思う。
実験的に果樹園の上の方に先ず蒔いてみた。レンゲも簡単なようだが、一面に生やすのは私には難しい。撒く時期と言う事もあるが、土の湿度の状態にどの程度対応できるか。秋雨との兼ね合い。田んぼの水はけが重要。と言って乾ききったらダメ。その点菜の花の方がうまく行く。今年も、全体では2反は蒔いた。ばら蒔きでやるのだが、雨を見計らってやれば、結構発芽する。2反の菜の花が、鶏の冬の緑餌が余るほどになる。花もきれいだし、田んぼにもやればいいようなものだが、私がやると草がすごいことになる。やはり田んぼはマメ科のほうが良い。ヘアリーベッチは草量が多いいし、作りやすくていいのが、見た目がぱっとしない所が残念だ。やはり田んぼが美しいと、近所の人にも楽しんでもらえる。
しかし、何時までも種を買っているのは良くない。菜の花の方は、もう何年も自家採種だけれど、発芽も良いし草量もあって、とてもありがたいものだ。クリムソンクローバーは夏の暑さで枯れてしまうそうで、自家採種も無理なものらしい。なかなかどれもこれもいいという訳にはいかないが、ともかく今年は実験のつもりでやってみよう。
昨日の自給作業:草刈1時間 累計時間:33時間