山口の衆議院補欠選挙
山口の補欠選挙では、民主党の平岡氏が大差で当選した。自民党はもう当分はだめだろう。いよいよ総選挙は遠のいた。ある意味政権政党に力がないと言うのは、国民にとって悪くはない。9条を変えようなどとは言い出せない。しかし民主党の平岡氏がいいとまでは言えない。何しろ、老人いじめは止めろ、ガソリン税は廃止。老人医療をどうするか、道路をどうするか、ここまで議論を深めようとしていない。選挙はそうしたものかもしれないが、この機会に民主党は、道路というものはどのように考えるか、提案してもらいたい。国民にしてみると、政権党になれば、民主党にも道路族が現われて、利権をむさぼるだけではないか。こう見えている。そうでないなら、明確に道路政策を打ち出すべきだ。老人医療の事も、考えを先ず示すべきだ。そうした現実を掲げ議論を通し、問題点を国民に明らかにする、それが国会の行うべき役割だ。決めるのは国民だ。
山口では創価学会の会員が、民主党の平岡氏に投票したという記事があった。今回の選挙は、自民党と民主党の対決構図だけが言われていた。公明党は当然自民党支持だ。ここで恩を売るのが、今の公明党の生き残りの戦略となっている。視聴率稼ぎの、マスコミの興味本位の新興宗教批判も、池田大作批判は公明党が与党になって以来、途絶えた。今回の補選は、公明党の動員力にかかっていた。自民党の実動組織がなくなっている。小田原でもそうだと、建設業界の人が言っていた。公明党は公認候補と同様の動員をかけたそうだ。太田代表、北幹事長も現地で活動した。自民党には動員力など、すでになくなっている。失われてきた民主党の労働組合の動員力とほぼ同程度ものである。唯一固定票として期待できる票が、宗教票なのだ。所が、この固定まで怪しくなってきた。当然の事だ。創価学会を支える老人票が、幾らなんでも老人いじめの自民党には入れられない。と造反した。
自民党の山本氏は、駅前にエスカレーターを作ったのは自分だ。こう叫んだ。何か小田原でも聞いたせりふだ。エスカレーターを作れるのが、自民党の衆議院議員だけだとすれば、これこそ汚職の利権構造ではないか。必要なものは、等しく誰にでも作れなくてはならない。政権与党の議員を選ばないなら、地方交付税を与えない。こんな馬鹿げた事をいっているから自民党はダメになる。懸案をどんな仕組みで、処理してゆくのかが一番重要な要素だ。ガソリン税が争点だとすれば、これを廃止して一般財源化する。その前の議論として、道路というものをどのように考え、どのレベルまで整えるかを、地域の人達が自分の事として考える仕組みの作り方だ。高速道路の設置が暮らしのレベルで、話し合われたことが今までない。ねじれを生かせるのは、国民の視点に立ったときだ。
岩国では、先日の市長選挙で、軍事基地拡張を受け入れた。地域に国の補助金を下ろすと言う事と引き換えにした。今度は、ガソリンの値下げを選んだ。要するに、お金になる方を選んでいる。いよいよ国民がお金だけを判断材料にする時代に入った。国政選挙でも我政党はこんなサービスがありますよ、のサービス合戦になる。こうなると政権党が苦しい。野党は出来もしないサービスを連ねる。国民がおかしくなっているわけではない。この小選挙区制では、もう選びようがないのだ。政策論議が盛んになるはずが、むしろ政策が言われなくなった。イラクで、フセインとアメリカを選択できないように、日本の2大政党は、並んでおかしい。選挙制度を変えるべきだ。議員定数を減らすと言う案が出ているが、とんでもない事だ。幾らくだらない議会だからと言って、数を減らせば、更に独裁の危険が増えるだけだ。
機能の自給作業:キュウイの移植。トオモロコシの定植3時間 累計時間3時間