セルトレーの生育状況
今年の稲作の流れをまとめておく。3月29日に海水選をし、浸種開始。4月11日に冷蔵庫保存。4月13日に播種。セルトレー200枚と苗箱24枚に播種。5月2日現在の様子。播種し20日が経過した状態。例年だと、まだ1,2センチの所だが、今年は既に5センチ程度の成長になっている。2葉期という感じだ。このまま行けば、おおきな、理想的な苗での田植えになりそうだ。天候が順調と言う事もあるが、苗箱より、セルトレーがいい。雑草も出てこない。苗土も成功したようだ。後は根の田んぼへの生育次第だが、既にセルの下から、苗代に根が入っている状態なので、3葉期以降の生育についても心配がだいぶ薄らいだ。水遣りはこの19日間で3回のみだ。雨が適度に振ると言う事もあるが、田んぼの土の湿り具合のお陰で、それほど神経を使わなくてもいい。乾いたらやればいいので、管理の神経がいらない。水がなくても雑草が出ないというのも、有難い。
今後、200穴のセルトレーと、288穴のセルトレーの生育の違い。更に苗箱との生育の違いが、焦点になる。もし苗箱でも使える苗が出来るなら、種蒔きは更に楽だ。機械植えにも応用が出来る。今のところ少し成長が遅いぐらいで、問題なく生育しているが、3葉期以降の生育の問題と、根回りの事がどうなるかはまだわからない。セルトレーの方が、わずかに生育もいいし、苗ぞろいも良い。セルの形に保温効果があるのではないかという意見もある。セルの形状が、根の生育を早めているかもしれない。つまり早く苗床に根を伸ばす。仕組みがあるのかもしれない。セルの横にある根回り防止溝が、案外に効果を上げている、のかもしれない。根が早く苗床に届くという意味では、苗箱では、根詰まり状態になって、初めて苗床に根を伸ばす。この点観察の必要がある。
セルトレー方式にすると、苗取りの手間が1日減る。初めての人でも田植えが確実になる。稗の混入がなくなる。生育が早くなる。保温が楽に出来る。ラブシートなり、不織布による保温が楽になる。苗床が狭くて済む。今のところ、問題点は見えてこない。あえて欠点とすれば、播種が手間がかかる。播種機を使えば、それほど、問題にはならない。舟原では、1トレー1分だった。播種機の使い回しがあるので、播種は一日、400枚までとなる。苗数で、115,200。大体1ヘクタールの苗となる。3日に分けて、3ヘクタール。今のところは問題がない。いずれ、昨年の実験で、苗は初期生育が素直な方がその後の停滞がない。田植え後1ヶ月停滞する苗は、5葉期以下の苗の場合。初期成育が寒さや水没などで、こじれた苗。
今年は満作だったレンゲ。所が、開花した頃から、アルファルファタコゾウムシによる食害が始まった。最近関東に広がった、ヨーロッパからの渡来昆虫のようだ。来年はレンゲを止めて、菜の花なりマメ科以外のものにしたい。あるいは冬季湛水か。ともかく菜の花の種取りはしておきたい。緑肥も種類を変えてゆくと言う事は必要なことなのだろう。麦を裏作でやるというのもある。レンゲをしばらくは止める事にしなければ成らない。大麦の裏作がスズメの害を逃れられるなら、やって見たい。いずれ、冬作の研究を今年の課題にしたい。
昨日の自給作業:蓮池、畑の整備、かぼちゃの播種。1時間 累計時間:3時間