最小限の家・進行状況

   

家作りは面白い。ついつい他の事が疎かになっている。畑のほうもだいぶ、何もしていない。家作りが気になり、時間があれば取り掛かっている。屋根はガリバリュームを張った。ガリバリュウ―ム鋼板は4万円だった。星崎金物にお願いした。田んぼの仲間の岩本さんに頼み方を良く教わった。この辺が素人の困る所で、どのように頼めばいいのかが判らないのだ。それで一日延ばしにして、伸びてゆく。岩本さんに、色の指定の仕方、厚みの指定の仕方、長さの採寸法、他に必要な部材、釘の選び方。当然のようだが、案外難しい。ともかく意を決して頼みに行ったらば、簡単に丁寧に対応してくれた。どうしても、お願いしなければならない条件があった。それは、屋根への運び上げの協力だ。一人ではとても無理。配達の人が来た時に、下から押し上げてくれるように頼んだ。

作業は午前中2時間30分、午後3時間ぐらいで、ほぼ全部が貼れた。足腰が疲れた。風があったので神経を使った。先ず飛ばないでおける場所の確保。そして全体での配置。かさね具合の計算。4メートル巾を6枚で貼る。長さの方は、前後5cm出す。その長さにきれいに切られている。もちろんその前に、判ヌキという棒。横の桟として、30センチおきに打ちつけておいた。安藤さんによると、板圧が20ミリぐらいあると。風が抜けて乾燥して具合いがいいそうだ。これはフェルトが飛ばないように、すぐやっておいた。ここに根気よく釘を打つ。傾斜があり、かぜがあり、高い。ふちのほうは怖い。少しやっては休み、落ち着いて進めた。失敗した釘は一本。これを抜くのに苦労した。何せ態勢が悪い所で足を突っ張っているので、何となくふらついてくる。もし落ちたら誰もいないし、問題があるな、などと考えながら、慎重に進める。別に難しい事は何もない。高い方の屋根に3分の2の時間が掛かった。後になるに従い要領、手順が分かり、下の屋根はあっという間に終った。屋根が終われば少し安心。

次は壁に取り掛かった。板を外から打ち付けてゆく。打つというより、インパクトドライバーをつかって、ステンレスのネジ釘で締め付ける。これは釘を打つよりはるかに素人向き。誰でもプロ並みの仕事ができる。一枚でも作業を終われるし、楽しい仕事だった。これもあるだけの板を張って、3分の2の壁が終わった。何故か余るほどあるはずの板が足りないのだ。板が反ったりしていたため、使える状態になったら、3分の2ほどに成ってしまった。ウッドデッキ用にした板を、再度壁板用に切り整えて、又大山さんに、本サネ加工をお願いする。65枚あったが、たぶんこれでも不足する。何か狐につままれたように計算が合わない。どうも加工するときに、相当曲がりが修正されるらしい。そのために極端に巾が狭くなる。それにしても出来上がりは美しい。最初は粗けずりのまま、貼るつもりでいたが、削った板の美しさについつい全部をきれいにすることにした。これが使い込んできたらどんなに美しいかと想像して、床はまだ雨が吹き込むというのに、「キヌカ」という米ぬか油を塗りこんでみた。

四面壁、上からの明かりだけ。こういう予定が、周りの景色が見えなく成るという点もあり、今、どう進めるか、検討中。窓があると1人で居る時に不安ではないか。窓は付けはずしが可能なものがいいか。雨戸か。跳ね上げ式か。これからの検討課題だ。上部に欄間のようなステンドグラスを作ろうかと思っているが、これも慌てる事はない。上部の壁は、フレスコ画にするのもいい。いずれ手をかけてゆっくり進めたい。屋根からの眺めはいい。屋根をどのように生かすか。屋根の上に、魚網を地面から貼る予定。ここをカボチャが這い登る。それが夏の日よけになる。ソウラーパネルはセットで30万円くらいのものもある。実用的かどうか。試してみたい。したの屋根の予定。

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