コロナノ湯のリニューアル

   

コロナノ湯は相当に変わった。一番は健美効炉という遠赤サウナが出来た事だろう。どうせモンゴルの朝青龍が行きたかったサウナなど、まやかしだろうと思っていた。所がこれが、なかなかのものだった。どう効果があったかは、細かく説明させてもらうが、これがどうも「漢方小説」中島たい子著の漢方解釈を思い出した。なかなかのストーリーテーラーで、一気に読んでしまうのだが、納得できたようで、良く考えると、何だったのだろうという、つまりあまり根拠はない。漢方の流行も、実はこういう解釈が広まっているのかと思う。遠赤サウナの効能というのも、岩盤浴というのも、同類といえば言える。人間は実に多様で、多様なほうからせめて行くのが、東洋医学。一方人間基本は全て同じ、つねれば痛いし、切れば血が出る。というのが西洋医学。人間同じでも、病は実に多様。だから、西洋医学では対応しきれない、この辺が最近の普通の考えか。

遠赤サウナとは何か。熱線の中の遠赤外線を利用する。遠赤外線とは字のごとく、赤色より外の光。遠赤外線より更に外には電磁波というものがあるらしい。もとより見たことはない。物は高温に熱せられると、光を出す。闇夜のタヌキが、赤外線カメラでうろうろしている所が、テレビに映る。石を800度まで上げる。すると、そこから電磁波に近いような光線が出てくる。これは布などは通過する。これが身体もある程度通り抜け骨などに当る。当然、暖める物質によって光の性格が異なる。麦飯石には多様なミネラルが存在していて、出てくる赤外線も多様に成るとされる。健美効炉では、麦飯石が入れてあるというが、富士山の溶岩を暖めているようだ。モンゴルの麦飯石も暖めているというが、どうも溶岩しかないようにみえるだが。確かに下に敷いてあるのは麦飯石のようだ。

効能はある。入浴のお奨めは、二時間おきに2つある、高炉が交互に厳かに開く、このときの5分だ。効果が高い。夕方7時は入口側の炉が開く。この側面手前半分にいること。そして不調な場所を光に向けて充分熱する。出来ればそのまま30分は必要。筋肉痛。神経痛。関節痛。疲労回復などに効能あり。あくまで、個人的見解。3回利用してみて、一定の効能ありと判断。5時なら、奥の炉の手前半分の側面。石が高温に熱せられた時にのみ、電磁波に近い遠赤外線は出る。これはより体内に入り込むはず。それが身体によいかどうかは定かではない。筋肉痛は治ったが、よりまずい病気に成ると言う事も無いとは言えない。いずれ、自分の身体に良く聞く以外ない。しかし、聞けないから病は起こるので、わかる時は治るとき。

リニュウアルで良かったのは、風呂のタイルを滑らないものにした事。「すべるので注意」と書いてあるぐらいなら、滑らないタイルにしたらいい。こう思っていた。何処の風呂に行っても滑って転んでいる人を見る。本当に足元が確かということは、ありがたい。全国の日帰り湯の鏡だ。相変わらずというか、良くならなかったのが、レストラン。成田食堂、寿食堂(その場所では評価できるだが)と同じようなやり方だ。日帰り湯に相応しい料理でない。セルフサービスはいい。食べてみようとしたものの、選べるものがなく、食べることができなかった。200円のマッサージ機が多様に新設された。これもいつも使われているので、評判はいいのだろう。休憩室が出来た。つまり、入浴券一枚で、途中出て一休みができるようになった。計器類が当面修繕された。量りや温度計などいつも狂っていたので、今度はどうだろうか。650円への値上がりだが、仕方がない範囲かと思う。

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