養生法2
医療のお世話には、限界までならない覚悟で暮している。その基本が自分の体の自己把握だ。そのことは以前書いたので、どのように健康に留意しているかを書いてみる。と言ってもこれは全く個別の事で、他の人に参考になるのかどうか。これは知らない。自己分析的に考えて見れば、私は子供の頃からの虚弱体質。と言っても、どちらかと言えば、山の中での暮らしもあり、自然と密着して育った方だろう。自然免疫の洗礼は多様に受けたほうだろう。様々病気をしながら、特に風邪から気管支炎、肺炎。そして結核。と呼吸器関係が弱いようだ。運動もした方だが、肉体的には、きわめて貧相。風呂屋で私より見劣りする人を見かけたことがない。山北山中に越した30代後半から、呼吸器系は改善された。ただ、間違って喫煙車両に一駅乗っただけで、熱を出した。そんな具合で都会は無理なのかもしれない。
自分の体を調整するのは、具体的には3つ。まず、食事。口から取り入れるものが、何より大きな影響をもたらす。2つ目が運動および入浴。3つ目が睡眠。そして、それらを総合する、精神的安定。わかったように書くが、あくまで自分の事だけ。
「食事」できる限り少なく取る。少食に限る。便を観察する。生来下痢便の体質だが、その情報を重んずる。便は体調の伝令。母は体調が心配で、赤ん坊の私の便を舐めて見たと言う。汚いなどと遠ざけないこと。その思いを受け止めている。食べるものに善悪はない。肉もよし、野菜もよし。米もよし。自分の食べたいと言う信号に従い。食べたいものを食べる。理屈で良し悪しを決めるのは危険。正しく暮していない為に、自分の体が、食べるべき物を判断できなくなっている故。暮らしを整えれば、身体に従うことが出来る。
「運動と入浴」ゆっくりした例えば歩くような運動は、毎日30分以上を心がける。農作業などはこの範囲。重いものを運ぶ、穴を掘るなども、ほとんどゆっくりした運動の範囲。5分続けたら、限界に達するような激しい運動も、毎日5分行う。身体が限界に達し、発熱し、息が切れる運動を行う。全力で、疾走するような運動。入浴については、温度差を重視する。腿が一番重要な体温調整機関なので、暖めたり、冷やしたりする。手、足の身体の末端を温度変化させることで、体循環を則す。汗を出来る限りだす。心臓を暖めず。身体の末端との温度差を作る。サウナと風呂と水風呂を交互に利用し、身体に温度変化を与える。
「睡眠」早寝早起き。8時に寝て、4時に起きることを基本にする。集まりと言うと夜なので、止む得ないが、これを破るのは週に2回まで。早起きは、中学生の時からの自己鍛錬法。朝目覚める時は、自分の気持ちの一番弱い時。この気持ちの弱い時に、気を奮い立たせて起きる。8時に寝れば、4時に眠いと言う事はなくなる。8時に寝ると言うのが難しい。眠りに入る事ができない理由は、気持ちに安定がないから。毎日少しでもいいから座禅を組めば、眠りに入る落ち着く方法が身につく。
どうすれば、こうした暮らしを繰り返せるか。例えば運動を継続するのは、案外に難しい。それをどうすれば出来るようになるか。誰でも腹筋運動を10回ぐらいなら出来る。それを、毎日1回ずつ、増やす。10日目には20回になる。これを、3ヶ月続ければ、100回の腹筋運動が出来るようになる。まず、目標は小さく、できる範囲で持つ。そして可能な範囲のわずかの努力を加える。今日は72回目ができたと言う達成感がもてれば、継続が可能になる。実は私も意志力は弱い。しかしと言うか、だからと言うか、ブログは継続している。意志が弱いから、気が向いたら書くというのでは、続かない。続けるのが何だと言う事になるが、継続は力なりで、100回の腹筋が出来るようになり、毎日行えば、元気に暮せる。