2007年秋の自給畑

      2016/08/11

田んぼが終わると、畑の方に目が覚めたように気が回る。苗作りを今年は出来なかった。苗さえ買えば、タマネギは間にあうから、ありがたい。白菜やキャベツも同じ事。時間もないのだが、田んぼに頭が一杯で、他の事が入る余地がなかった。少し田んぼに入れ込み過ぎたのか。裏作の麦も出来ない。やりたいのだが、出来ない。以前はやったのだが、頭に余地がなくなったのだから、畑に余地があっても無理だ。何でない、のかと思う。情けないと思う。だがこれが今年の実際だ。年寄ると言う事かもしれない。田んぼのお礼の草刈が終わり、ああ、畑だった、と言う気分だ。それからもう1週間草刈を続けているが、まだ、全部は終わらない。草と言うものはすごいものだ。それでトラックターが買いたくなった。トラックターをネットで検索する。すると、同時に山北の機械を使わない主義の前田さんが、頭に浮かぶ。それで、冷静になって、買わないことに気分が収まる。

前田さんはすごい。田んぼをついに、手だけでやって2年目だ。尊敬する。私だってと強がっても、今はもう無理だな。多分無理だ。絶対に無理だ。体力が無くなった。開墾が出来るのは30台までだ。もちろん出来る人はいる。しかしそう言う事をやりすぎれば、江戸時代のように体を酷使して若死にする。とついつい言い訳。出来ないのだが、トラックターは事故で死んだ窪川さんの事もあるから、買いたくない。それで、いい鍬を買おうかと考えた。今日いんちきの小さな鍬で耕したら、それは仕事がはかどらない。いい鍬があれば、シャベルよりいいだろう。いつまでもシャベルでは何しろ格好が悪い。アマチヤ的だ。最高の鍬を買おう。いつも最低価格の道具しか買わないから、今度はいいものを買おう。こういうある意味趣味的な考え方は、筧さんは認めるのかな。結局、一番安かったのをまた買った。

畑の準備はまず、徹底した草刈。その次にソバカスを蒔く。そして、養鶏場の床を蒔く。土が落ち着いたところで、畝たて。植え穴掘り。現在ここまで終わった。10日ぐらいかかった。この後はいよいよ植え付けだ。もう一度間をあける。さらに土が落ち着いたとこで、植えつける。実はジャガイモがとりきれなくて、掘り切れない所から芽が出ている。良さそうなので、今年はこれで、ジャガイモ栽培とする。後少しは葉物や大根などはやりたい。となるともう少し、畝を立てることになる。ビニールハウスの整理や冬の葉物類の栽培もある。まだトマトを採っているのだ。そろそろ終わりにして、葉物を蒔く。これが結構寒い間役立つのだ。このビニールハウスも、今度移動する予定だ。

私の自給は、インチキだけど、インチキでも平気だ。全てを完全にと思い込んでしまえば、何も出来ない。否、インチキな性分の私に合わない。ほんまもんの狭い所から始める人もいる。自分流しかないのだなあ、あと10年かけて、年寄りでもできる自給。つまり、誰でも出来る自給体系を完成したい。と言う事は、あと5年くらいで体系らしきものを完成する。その後繰り返して見ないとならない。5年繰り返せれば、永続性のある体系だろう。やはり10年計画になる。今まで、やってきた頭の中にある、蓄積が無駄にならないように。少しづつでも記録しておくつもりだ。杉林の開墾はやった。竹林の開墾もやった。体力仕事はいい加減やったので、今度は頭を使う方をやる。

 - 11月, 自給