舟原田んぼの一年

      2016/08/10

籾摺りが終わり、舟原田んぼの一年が終わった。終わってしまった。ちょっと寂しい気がする。「来年の百姓」の言葉どうりで、来年はこうしようああしようばかりが、頭に浮かぶ。ちょっとその前に今年の一まとめ。今年の収穫量は合計1152キロです。反あたり、7、68俵でした。来年は手植えの限界と言われる。8俵が視野に入ってきた。お米は質は間違いなく良いと思う。見た目でも例年よりは良い。ただ、色々混ざっている。一番混ざりが多いのが、もち米。乳白米のように見えるが、満月モチだ。出穂したとき、赤い筋の籾が結構あった。田んぼで目立つほど、植えてしまった。昨年は種籾を特に保存しないで、我が家の食べ量の籾保存から、種籾を抜き出した。愚かにも、種は選別してはいけないなどと言う考えも頭によぎったのだ。そうしたら、あれこればらついた。

クロマイも何故か結構混ざっている。あれこれ混ざっているから、いいのだ。と言う考えもない訳じゃない。それも、限度があるなというのが、今年の結果。来年は種籾を私の好みで選ばせて貰った。親子田んぼのように、さすがに雌穂だけなどという、手間暇はかけなかったが。混ざりけのない「アキニシキ」にした。アキニシキに何故しているのか良く判らないが、作りやすく、好みの味と言う事か。作り安いというのは、もう長年やっているので、その性格を知っていると言う事で、丈夫な品種かどうかは知らない。周辺の人達も、昔は作っていた。キヌヒカリが出てから、突然みんな止めた。今は、サトジマンと、キヌヒカリのみ。初めて、米作りをやったときの品種と言う事もあり、何かアキニシキが可哀想な気がして、止めたくない。実は、有機農業で作ると、おいしいお米なのだ。

草対策は「ソバカス抑草」で成功。これは来年は記録をとりながら、もう少し突っ込んだ研究をしたい。出来るかどうか疑問だが、課題。3段に田んぼが別れていたと言う事で、はっきり分かったのが、やはり、水深とヒエの関係。8センチ以上水を張り続ければ、ヒエは出ない。実は、一番上の田んぼが、深く水が張れずに、ヒエを出した。下2枚は全くなかった。棚田の水漏れ対策。水温の違い。一番上に入った水を、2枚目3枚目に回した。明らかに、下2枚が良く出来た。所が、2枚目は別の水口がある。そこで、冷たい水を入れたり、暖かい水を入れたり色々してみた。これが勉強になった。初期こそ暖めてやる必要が大。そこで、来年は水口の工夫をしたい。アイデアはある。ビニールトンネルを使った誘導水路。を設置。

育苗は失敗した。春先の寒さだが、それだけでもないだろう。苗不足で、それこそ小さな一本植えにした。来年は田んぼで苗を作らせてもらう。在り難いことに、近所の皆さんも、少し早く水を入れることを了解してくれた。実はこうした了解を頂く事が難しい事なのだ。メンバーに地元の人がいることが大きい。ポット苗だ。ポットを田んぼに並べて作る予定。冬の間に。水口の改修。畦の石積みの修復。畦の高さの確保と構造を変える。昨年は水漏れがひどかった。加えて、高さの再調整。ポット苗の箱が高くて手が出なかったが、今年半分買えたので、来年数を増やして、揃えたい。苗土作りから、種蒔きまでの流れをもう一度整理して、手間がかからずやれるように。「月1回の作業で、お米を作る。」市民的には必要な仕組み。もう少し手順の整理。

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