日本の水環境

   

暮らしを考えてみるときに、水と言う視点から分析してゆくと。興味深い事が理解できる。人はおおよそ毎日2リットルの水を飲むなどと書かれている。私の暮らしでは、これはちょっと多いいと感じる。それは飲み水だけは、養鶏場のほうの井戸水を使うので、二人で毎日4リットル、そんなには運ばない。何故こんな面倒くさい事をするかといえば、お茶がそれの方がおいしいからだ。どんなにいいお茶でも、水道水では味はいまひとつの気がする。と言ってもそんなに気にしている訳ではないから、いいのだけれど。折角味を楽しもうと言う時には、やはりがっかりする。たぶん塩素が影響している。塩素消毒と言う考え方が、嫌いと言う事もある。塩素で殺菌する。こうした衛生思想が、どこか引っかかる。水が変わる、と慣れるまで、体調が整わない。昔の暮らしでは当たり前の事だった。

多くの人が、ミネラルウォーターというものを飲むような不思議な、暮らしになった。中にはヨーロッパの水が売られている。罰当たりな事だ。後生の悪いことだ。いつまでもそんな暮らしが続くわけがない。水道水がどうも飲みたくない。それも、殺菌する為の塩素が、発ガン物質を作り出している、と言う理由からのようだ。日本は世界で一番大量に塩素を混入してきた国だ。水がそれほど汚れた国ではないはずだから、日本人の間違ったと言うか、極端な衛生観念に由来しているのだと思う。アンモニア性窒素の量が増えると、塩素の投入量を増やす。するとトリハロメタンなどの発ガン性物質が増加する。残留塩素濃度の基準は0.4ppm~1ppm。塩素が残留していなければ、細菌類が危ない。しかし、沢山残留して要ると言う事は、発ガン性物質の生成を促すいるやも。

こうした水道水の安全基準には化学肥料や農薬の問題は、完全には考慮されていない。そうしたものは安全なものとして、使われていると言う理由で、特に水道水への混入は大半は測定されない。とは言え、これは余りに大雑把な言い方で、配慮されている農薬もある。大量に使われるスミチオン。この配慮が複雑なのだが、人間の農薬の発ガン性を配慮した摂取可能な上限がある。先ず食べ物から、97%摂取。水道水からは3%となる。そのほか大気からもあるが、これは配慮されない。本当の所は水道水の寄与は1%以下なら許されるらしい。複合汚染で、多種多様な化学合成物質の各々が、どれだけ以下なら良い。と言う基準が必要。塩素処理副生成物。トリハロメタンに代表されるもの。日本は世界一化学肥料と農薬使用の密度が高い。計算上では、水田除草剤が水道水に影響しての発ガン性は20万人で一人ぐらいらしい。何故か肺がんだという。

塩素消毒も世界1、農薬も世界1、その結果。アルプスの水を飲む日本。何故こんな馬鹿げた事になったかといえば、水循環の仕組みが実に悪い。下水処理場の排水の直下で、上水の取水が行わる様な馬鹿げた循環。河口堰を設けて、それを水道水に使う愚かしさ。足柄平野では酒匂川に使用後の水が流れ込み、河口堰で取水し、横浜の人達が飲む、水循環。全体の構想が悪い。では井戸水は。以前小田原で調査した時、硝酸体窒素の高濃度に驚いたことがある。場所によっては、水道水どころではない危険がある、と考え込んだ。だから家にある、井戸水は飲まないことにした。もう上部に何もないという、養鶏場の井戸水をわざわざくんできて飲む事にした。それでもアルプスよりは近い。

 - Peace Cafe