お風呂を作る

   


私の家には、それは立派な檜の風呂があった。立派な風呂ではあるが、もう腐っていた。檜の風呂は管理が難しい。乾かしていけない、と言って水を入れておくのもいけない。結局、風呂自体が、檜風呂らしい木の香りがするという具合には、5年も持たないものらしい。それで越してきて以来、修繕を続けてきた。あっちが漏る。こっちが腐った。と言うので、つぎはぎだらけに成って、もう漏るままに使うしかなかった。もちろん、直してもらえるか、お風呂屋さんには当った。見に来てくれたところもあったが、到底修繕は駄目と言う事だった。それで、新しいのを買うかとなったが、これは高い。あった物と同程度だと、100万円以上する。どう考えても無理なので、家ではシャワーの研究を重ねて、自分で取り付けた。

シャワーは、ミスト、イオン、マイクロバブル、殺菌、塩素除去と、多様化していて、きりがない。TOTOのワンダービートにした。これは、パワー重視と言う点が優れもの。打たせ湯と同等のパワー、加えてそれ以上の機能がある。これも水圧や、湯沸かし器の能力など、水道管の系統を変えて、水を加えるなど、併せワザ工夫がいる。当然自分で工事した。注意をしないと管を傷める。

シャワーでなくて、今回はお風呂の取り付け工事。最初はつい檜風呂が既存のものだったので、その線で捜したが、高すぎるので、止める。その後、あれこれ捜すが、結局。お新古市場と言う所で、安い風呂桶を探す。160センチタイプで7万円台だ。これなら行ける。しかし、素人には設置は無理だと最初思った。お風呂屋さんを調べると、設置費用は最低、8万円はかかるらしい。サイズも自由とは行かない。すでに湯沸かし器から、2本の導管が引かれている。その位置は動かせない。買って来た風呂を付けてくれとお願いするのも、気が引ける。ともかくそんなお金は出せない。覚悟をしてやって見ることにして、注文し、22日を待った。

午前の約束の配送が、来ない。日通だ。確認の電話を入れると。1時過ぎると、平然と言う。土曜で、人手がないのだと言い訳をする。こちらは、鶏小屋に行くのを止めて待っていたので、腹が立つ。待つこと、一時間。ついに到着。でかい。風呂場に入るかとそれが心配。しかし、計算上問題がないはず。梱包はしっかりしている。着いたらすぐ荷を解いて、確認。全く問題ない。あれこれ測定する。予想通り、一部湯船を切り落とさないといけない。追い炊き用穴の位置だ。ジグソーで切ることにする。合板用の刃で、問題なく切れる。切る時に傷が付くので、表面はガムテープで保護して切断。高さ調整を、4日所。ブロックと、御影石の板を重ねてぴったり。置いて見ると、やはり、追い炊き穴が、もう一つしっくりいかない。ゴムの水漏れパッキンが居る。すぐビーバートザンに買いに行くが、適当なものが無いので、加工して、パッキンを作ることにする。

写真は据付が一応終わった所。その後洗い場のスノコ板の調整。周辺の壁板の張り直しなどもして、6時に終了。途中鶏の世話にも行ったので、大体、2人で、4時間の作業だった。その後すぐ試運転入浴。何の問題もない。以前の、腐った水漏り風呂とは大違いだ。この際、と思って、シャワーの移動式取り付け棒も買ったりしたので、総額8万円と4時間×2人。しかし、こういう作業が、息抜きなのだ。

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