あしがら農の会、9月の定例会

   

昨晩は、NPO.NGOの家で農の会の定例会が行われた。定例会は第二週の金曜の夜と、決められて長い。体調でも悪くない限り、殆ど出席している。昨日も田んぼの様子に始まり様々な事が、話し合われた。有機農業推進法のシンポジュームにツルネンサンをお願いすることが、政党政治的な活動にならないかと言う意見が出た。わずかでも疑念があることはやらない、と言う考えで活動してきたので、みんなで慎重に、話し合った。結論としては、共催と言う形で参加することになった。その結論より、これに関してみんなと話し合った内容が大切だった。有機農業推進法と言う、まさに私たちのやっていることを推進すると言う法律が、昨年12月に、超党派の議員によって提案され、成立した。自民党83名、民主党55名、公明党10名、社民党5名、共産党3名、国民新党2名、無所属3名が、有機農業推進議員連盟に所属している。ツルネン氏はその事務局長だ。

この法律は、地方公共団体が実行力のある、推進計画を立てて動き出したときに、生かされる法律になっている。しかし、実際には地方に行けば、相変わらず有機農業は少数者の異端の農法だ。国レベルの観念論では推進法が成立しても、実務に携わる、各地方ではそう簡単な事ではない。県レベルでは、まだ理解が浸透しても、市町村となると、特別な所を除いては、むしろ反発を招く怖れも強いのが実態だろう。そこで、足柄地域で推進計画を立てるには、どうしたらいいか。これを模索しようと言う、シンポジュームだ。正直、有機農業どころか、地域の農業の継続が難しくなるばかりだ。その中で、有機農業という光の当て方が、地域で受け入れられる形が、見つかるのか。これが焦点だろう。

10月6日小田原市「マロニエ」で1時から、シンポジュームを行う
1)「地域の有機農業者の連絡網」が必要だと思う。この機会に何とか、作りたい。2)行政の方々に、地域農業の実情を知ってもらいたい。だから、より多くの行政関係者に来てもらう努力をしなくては成らない。

農の会の話し合いは、政治との関わりから、自分が農業を行う「形の話」に進んだ。誰しも、好きな農作業だけやっていて、他との関わりなどしないで済めば、有り難いと言うのが、農業者の本音だ。そうして、余り発言をいないでいる間に、ここまで追い込まれていた。私は発言した。「苦しいのは、政治のせいだ。食料を輸入禁止にすればいい。」そうしたら、「苦しいかなぁー。」と言う感想があった。その通りなのだ。私も日々楽しく、ありがたく、暮している。このままでもいいじゃないか。と言うのもある。政治にかかわって、時間を潰しているのは無駄な事だ。これも大いにある。だから、時間を割きたくない気持ちは良く判る。それを悪いとも思わない。

超党派で161名の国会議員が集まった事は、重い。法ができたことも重い。所が、地方公共団体の農業関係の職員でも、推進法がで来たことすら知らない人が多数いる。国の有機農業関係予算は昨年の10倍だそうだ。すごい、と思った。法ができた為だ。それが、10倍でたったの5億円だそうだ。有機農業をやれば、1反10万円ぐらいの補償を出す必要がある。数が少ないと言っても、これではさすが不足くする。

 - あしがら農の会