松岡農水大臣のこと
じつわ、慌しく中国に行っておりました。そのことも書きたいのですが。先ず、松岡氏の自殺に驚きました。上海に着いてから知りました。まさに、衝撃を受けました。何故か、動揺までしました。農水大臣として、批判がましい気持ちで、見ておりました。今安倍内閣は日本の農業を踏み潰そうとしています。その一番の歯止めに成らなければならない、松岡氏が、機能不全に成っていた。たぶん閣議などでは、発言など出来ない雰囲気でしょう。安倍氏の言いなりだったに違いありません。この間農水省は経済財政諮問会議の答申に対し、どのような考えなのかコメントもない。本来なら、農水大臣として、それなりの見解はあったはずだ。熊本の稲作農家出身で、鳥取大学農学部に進学。そして農水省に就職。何故、鳥取大学なのだろう。ちょっと変かな。何故、鳥取大学の農学部から、農水のキャリアになる人なんて他に居るのだろうか。キャリアじゃないのだろうか。
そんなことはどうでもよいけれど。日本の農業に何らかの方向を示すのが、農水の役目だろう。この間一切封殺されていたのが、大臣松岡氏の状態だった。標的にされて、ボロが様々出てきたのは、日頃の行いの悪さ、身から出たさびだから仕方がない。しかし、そんなことは日本の農業の、この大切な時に正直どうでもいい事ばかり。林道の不正は奥が深い。林道は目に触れにくい。用地買収費が要らない。公共事業費として地元土建に貢献する。票になる。不要な林道が、無闇に張り巡らされている。道がないから、採算にあわないとかいいながら、道を作る金をかけて、何で採算に合うのだ。それは誰が出した金だ。山を守るのは、植林じゃない。話がそれた。農業つぶしに利用された、農水出身大臣。次も農水出身者大臣になるらしい。この辺大丈夫なんだろうか。ともかく次に回す為に、死んだとすればそれも選択かもしれない。農水省が何とか機能を回復するよう期待する。
受けた衝撃は中国で、日本からの農業技術協力と言う事で、出かけている場で、日本農業の責任者として見られる、統括者が自殺してしまうと言う事が起きた。このことが中国の人達にどのように見られるのか、と言う事もあったかもしれない。民間の事だし、大げさに考えることはないけれど。どのような立場で出かけているのか、つかめないままに居た自分に対し、お前は何をしに来ているのか、問われたような気がした。以前岩手県から来て欲しいと言う話があった時には、「地場」を理由にお断りした。出来る限り、あしがら地域から、外には出ないことにしているのに、今回何故、外に出たのか。そこにはどうしても、過去多大な迷惑をおかけした国に対し、お詫びをしたい気持ちは正直にあった。頼まれて協力を断ることは出来なかった。
日本の政治風土のゆがみが目立つ。ある意味末期的なのだろう。動いて居る時は、成長している時には、通り過ぎる問題も、滞り、淀んで居る時には、浮び上がるおりが出てくる。2世や3世議員と庶民から出てくる議員。庶民から出て来ていいのだけれど、その過程で身に着けてしまう、しがらみ。安倍ボンボンの前で、どんな顔が出来たのか。「私が責任を持ちますから、私の言うとおりにしてください。」などと言われたのだろうか。参議院選挙では、自民党は裏では、農業関係者にリップサービスをしなくてはならない。農業を守ります。食糧は自給します。補助金を出します。必ず言い出す。地方で勝たなければ、憲法が変えられない。憲法を変えられなければ、安倍さんの後ろ盾が黙ってない。安倍さんの生命線。