小田原市議会本会議最終日

   

火曜日は現市会議員の任期最後となる本会議だった。火曜日は仕事で忙しいのだが、何とか時間を作り、出かけた。9時から、議長にホール建設ちょっと人間をの35000の署名を提示し。慎重審議を要請した。そのあと、市長にも同様にお願いに行ったが、市長はこの件ではついに会ってくれなかった。有力筋からの聞くところでは市長は、今回のホール建設問題を、来年の市長選挙のための行動と思い込んでしまい。市長自身も、今回の設計には疑問がありながら、むきになって否定する方針に凝り固まったと言う事だ。有りそうなことだ。最近市長の打ち出す、政策がことごとく、評判が悪く、もういい加減にしないと来年の市長選が大変だ。と言う声を市長の陣営の人が言っている。どこか自棄に成ったように聞く耳を失っている。

ホール問題では何処に間違いがあったか。2つある。第1は設計をコンペにしたこと。第2は基本計画の建て方にあった。設計をコンペにしたことは一見、公平の原理を貫いているように見える。しかし、巨額の建設コストを狙っている設計家と選定委員とが、どこでも顔を会わす関係になる。つまり、公共事業を中心にやっている設計事務所と、この場合、山本設計工場と東大教授の選定委員。それぞれ業界の有名人。絵画の場合は良く知っているが、制作者と、審査をする選定委員の関係は、濃密な物だ。誰が選定するなら、誰だろう。と言う事になる。設計も同じことらしい。だからコンペ方式にしたというときに、誰を選定委員にするかと言う事で、ほぼ方向は決まったのだ。その選定委員を決める時、誰かが注意を喚起すべきだった。少なくともこれからはそうしよう。注視していれば、おかしなことは起こりにくいはずだ。市民が知らない間に事が進んでいた。

第二に基本計画は悪いものではないが、市民の参画がなかった。市民がいなかったと言う事でなく、広く市民の共有する問題意識の中で、話し合いが進んだわけではなかった。市民会館も古くなったから建替えよう。これだけで建て替えの話が進んだのは、小田原の文化運動の活力を注入するチャンスを逃した。文化運動を市民共有の物として、広げる機会にしたかった。絵画の展示スペースを考えて見るに、20万都市で、最低のレベルに小田原はある。加えて借金も多い。何故絵画スペースが貧弱かは良くわからない。あの状態では利用する気になれない。以前、水彩連盟の仲間であった。井上さんが、個展をされて見に来た事があったが、暗い照明と、穴あきボードには、ビックリした。あれでは作品が可哀想で、展示する気がしない。随分時間がたつが、相変わらずの状況だ。

国宝も、生活絵画も、飾る場は同等の最高の場にしたい。それが暮らしを大切にする事であり、描く行為が大切にされると言う事だと思う。何故か、今回のホールの問題では、展示場所がなくなるという深刻な状況であるにもかかわらず、小田原の美術をする人から発言が全く無い。この沈黙の背景にこそ、関わりたくない、地方美術界の人間関係が見え隠れする。
本会議では檜山智子氏と安野裕子氏と共産党の3名が、予算案に反対した。城下町ホールの説明責任が果たされていない。このことが主たる理由に挙げられていた。5名以外の市議は、ホール推進するように、との意見を本会議で述べていた。反対署名した人は、絶対に選挙で投票してはならない人達だ。小田原の選挙が、政策で行われるようになる、第一歩にしたい。

 - Peace Cafe