2回目の孵化

   

2回目の孵化がほぼ終わった。今回は93羽なので、初回は100羽だったので、それよりは少ない。120個で、93孵化なのでそう悪いわけではない。今回の方が高くなると思っていたのだが、孵化の途中で電気が切れたことが2度あって、それが影響しているかも知れない。最初の孵化から、最後の孵化までの期間が少し長い。猫が電線やスイッチを色々やるのだ。3回目少しこの点を改善する。以前は孵化用の小屋を作りそこでやっていた。温度管理やちょっとした問題の発見が遅れ、事故に繋がったので、自宅の居間に孵化機を置いたのだ。それの方が目が届いていいのは確かだし、温度の維持も部屋の暖房を兼ねて、合理的だ。若干臭くなるのが難点だが、鶏のためだから、我慢は出来る。猫どもが黙っていない。温かいから、その周りに集まる。集まれば、あれこれかじる。スイッチをいじる。しかし、猫小屋に住まわせてもらっているような、状態が基本だから、文句を言えばめんどくさい。

1回目の孵化のヒヨコは1ヶ月が経過して、鶏らしくなってきている。ここまでの育て方で、これからの一生の事が、全て決まる。今年は順調だと思う。それも暖かいがありがたい。ヒヨコの話を2つ聞いた。一つは最初に与える水の量が一生の産卵量を決める。ヒヨコが200ccの水を飲めば200キロの卵を産むというのだ。だから、最初に飲ます水は温めてやるという。本当かな、と眉唾だが、参考になるところはある観察だ。最初が肝心と言うのは何でも共通だ。しかし水の量の話は、輸送と関係が深い。輸送で雛が痛むと言う事が含まれている。雛は生まれて最初水を飲むなどといことは無い。むしろ何故飲まないのだろうと言うほど飲水量は少ない。徐々に飲む量は増える。水を暖めると言うのは、したことは無いが、下痢をさせないと言う意味で、暖めてやったほうがいいのかもしれない。床が醗酵していると少し掘って水は置いてあるので、自然に温まってくる。

2つ目は輸送中の足のうっ血が、雛を弱めると言う話。雛の輸送車の運転乱暴だと、ヒヨコがアチコチゆすられて、踏ん張る足の曲がった辺りに無理がかかり、だめな弱いヒヨコになる。と言う話。輸送がよくないのは当然だが、脚に着目した点がおもしろい。脚弱と言って、鶏の何らかの問題が足に出ることはままある。遺伝的問題もあれば、卵の力に由来する事もある。孵化してくる際にしっかりと握ってちじこめていた足を、ぐんと延ばして卵をけり破る。だから、くちばしと足はしっかりした状態で産まれる。卵の発生状態で大きく左右される可能性が高い部分なのだろう。だから、ひよこを見るときは脚を見るのは大事だ。足の指が真っ直ぐ伸びているか。太くがっしりしているか。足のうろこが、綺麗に整列しているか。

3回目の孵化に明日入るつもりだ。4月の1週目ぐらいが孵化の予定に成る。8日が稲の種蒔きだから、その前に終わる事ができれば、ありがたいことだ。緊張する日が続くが、もう一息だ。以前は親鶏に抱かせて孵す方法を取った時期もある。電気を使うのが厭だったのだ。親鶏を何羽も並べて、抱かせたのだ。これはどうも100羽までが限界だ。総数100羽以内で鶏を飼うなら、フランキを使わない合理的なシステムが出来るはずだ。もう2年頑張ったら、そういう方向に移行したい。自給自足的な暮らしを、どんな方向で取りまとめるか。ニワトリがその循環の大切な要素に成るに違いない。

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