春の自給畑
2016/08/08
春一番も14日に吹いて、例年より1ヶ月も早く季節が進んでいる。梅はとうに満開だ。農作業も気がせいてきた。最初の種蒔きは終わった。畑には堆肥冬の間に2度入れて、耕した。いつも雨が降るのを待って作業をする。雨の中やるのでなく、雨の前に作業をする。今年はいい間隔で雨が着てくれるので、作業は順調に進む。そのお陰で、田んぼでも畑でも堆肥を随分運ぶ事ができた。堆肥は改めて作るのではなく、養鶏場の床が堆肥小屋のつもりだ。米袋に詰めて、もう一度再醗酵させてから撒く。畑は撒いては、耕し、撒いては耕しと、繰り返しておいた。それでやっと、昨日雨が降る前に種蒔きをした。トウモロコシ、大根、コカブ、キャベツ、ブロッコリー、ニンジン。全体に早い感じだけれど、今年の天候なら、大丈夫だと思って、蒔いてしまった。
土がいい状態なので地温も高い感じがする。ハコベの生え具合を見ていると、多分、いいタイミングだと思う。苗土の醗酵も進めている。充分に醗酵を繰り返した。堆肥に雑草の種のない畑の土を混ぜて、更に醗酵をさせて作る。今日、ハウスでその最後の作業をする。昨年は肥料分が多かったようで、発芽が悪かった。肥料は殆どない状態がいい。でも充分に醗酵させて置く事が大切だと思う。この土で稲も箱播きを何箱かやる。稲の発芽、生育を見ていると土が上手くいったかが良く分かる。稲のほうも10箱ぐらい作ると苗とりが楽になる。10箱なら家の庭でも何とかなるだろう。9家族いるのだから、3箱ぐらい各自が栽培してくると言うのができれば、苗床は要らないと言う事か。
ビワの苗木を9本植える予定だ。以前、山北の家でも枇杷をだいぶ植えた。竹薮跡地の畑の中断を区切るように植える予定だ。枇杷はもちろん果樹を取るというのもあるが、葉をお茶にしたり、アルコール漬けにして、薬として使う。北側と、西側は椿があるので、もう少し足して植える予定だ。10本椿があれば、油の自給になる。南側にはお茶を植えようかと思っている。この辺りでは屋敷の境にお茶を植えたのが、お茶栽培の始まりだそうだ。屋敷周りにお茶を植えて、自家用に使ったらしい。お茶が栽培作物になったのは、それほどの歴史があるわけではないようだ。お茶で区切られた畑が多いいのは、その名残なのかと思う。15メートルのお茶の畝があれば、自家用には充分だ。もうそろそろ、苗木を植える季節になる。
花木としては、「姫コブシ」「四手辛夷(しでこぶし)」が好きだ。舟原にはこの企図してはちょっとない見事な木がある。おととし、その木のひこばえを貰ってきて植えたものが、根付いた。まだ小さな木なので、先が長そうなので、それはそれとして、少し大きな苗も買って来た。最小限の家の前に植える予定だ。家はやはり樹木と組み合わせて丁度いい。昔の日本の家は、柿が似合う。大きな柿の木と、かやぶき屋根の組み合わせの美しさは格別だ。それに較べて、お屋敷の松というのはなんとも好きになれない。大体庭に黒木を植えるという感覚が良く理解できない。庭には落葉樹を植えて、冬には明るく。夏には木陰、と言うのが感じが良い。アトリエにはそのつもりで柿を植えた。今丁度軒の高さまで伸びた。これが、屋根の高さまでのびないかと楽しみにしている。いずれにしても、もう苗木からという時間を待つのでは、結論を見れないことになるだろう。これは山北の家を計画したときと較べると、全く違う感覚だ。