田んぼのことなど
2016/08/10
あしがら農の会では、グループで田んぼを行っている。10幾つかあるグループごとに農法も違う、当然工夫も様々。全体のことは誰も知らない。冬水田んぼ、不耕起たんぼ、直播田んぼ様々だ。他所の事は余り口を出さない方が良いに決まっている。しかし、もう少し技術交流はあってもいいのかもしれない。舟原田んぼは、成苗手植え方式の田んぼだ。25アールの田んぼに、9家族が関わる予定。だから、900キロの収穫が目標となる。経費は1万円×9で9万円で押さえたい。地代と農の会の会費で、5万円かかるので、4万円が経費となる。作業は月一回。平均はしないが、12回以内にしたい。草を生やさない事が、絶対条件だ。
種籾は流し水で、1ヶ月浸種する。3月に入ったら始める。それを苗代に蒔く。苗代では蒔いた籾が見えない程度、土をかぶせ、その上から、クン炭なり灰をかける。今年は、竹の灰をかけてみる。スズメに食べられないように網を張る。この網を買い換えるかどうか。トンネルの方がいいという考えもあるが。どうしよう。一週間で発芽する。成長を追うように、水やりする要領で水位の上げ下げを行う。
田植えは5葉期苗を手植えする。稲刈り直後に秋起こしをして、レンゲ蒔いた。寒い間に鶏糞まき2回撒き、新しい田んぼだから、もう一回撒いて、海水も撒きたい。
4月に苗代種蒔き作業が一日、6月に苗取りが一日、田植えが一日。コロガシガ一日という配分になる。
苗はゆっくり2ヶ月をかけて5葉期にする。4月初旬種蒔き。6月初旬田植え。田植えは全く独自に考案してきたやり方でおかしなやり方だ。機械植えより手植えの方が人手さえあれば、総労働量は減ずる。田植え機でやれば、一人以外に作業がない。手植えの方が草が出にくいという意味で、全体の作業量は少なくなる。
今年も直播の実験はしたい。岡戸式直播機で、穴を開けて、手で土をかぶせてみたい。適当な時期にハンマーモアーで草を刈って、どうなるか。一枚だけでもこの方式で継続できれば、おもしろいのだが。
水入れから、田植えまでを短くする。平らな代かき、代かきは手植えが出来る限度まで、浅く行う。田植えの位置決めに、巾4メートルある大クマデで、縦横に線を引く。その交点に苗を1本植える。子供でも作業が手伝えるように、簡単で、分かりやすい工程にする。
植え終わると、すぐに水を入れて、土が見えなくなったらその日のうちに、米ぬかを反100キロ前後撒く。中に入り丁寧に撒く。水は当初から、8センチ以上の深水。だから畦はしっかり高く。1週間は水を外に流さない。その後転がしを入れる。1ヶ月は溶酸素量を増やす事を念頭に水管理を行う。水温は高くなく、減水深は大きく、淀みをなくし、流れ水管理。初期成育は極めて悪いが、コナギも生えにくいような気がする。お米が取れないでも草を生やさない気持ち。
このあと、畦直し作業が必要。しっかり高い物にしたい。どんどん打ち付けて、崩れない物に直す。高低差もそのときに少し直しておく。
溶存酸素量がコナギに対して、どんな結果を残すか。ともかく観察を続けてみたい。