鳥インフルエンザ岡山県高梁市で3例目の発生か
もし、この3例目が強毒性の鳥インフルエンザだとすると、もう対岸の火という訳には行かない。しばらくは厳戒態勢に入らないと成らない。前回の強毒化の発生の際は、関西までだった。野鳥による感染が一番疑われる。前回と全く同じ順序で、事態は経過している。韓国に暮れに発生した場合に年明けに日本で発生する。そして順次関西まで広がる。簡易検査で、7羽が陽性反応というから、鳥インフルエンザと考えて間違えはないが。死んでる数が少ない点から、弱毒の鳥インフルエンザの可能性は残されている。それに期待したい。前回の茨城の発生では、養鶏業者を集めて、注意指導する事は絶対にやめて欲しいと、農水省および茨城県にお願いをしたが、全く無視された。結果、人が保菌した事実が後に判明する事になった。状況証拠からは、人が感染を広げたと言う結果になった。今回もその恐れが多分にあるので、業者を集めるような愚かな事は絶対にしないで欲しい。もしそのような要請があっても、拒否したほうが間違いなく安全だ。
しかし、今回のような発生の経過は野鳥による感染と考えた方がいい。韓国では前回同様に、野鳥から鳥インフルエンザのウイルスが見つかっている。前回はカササギだったと思うが、今回はマガモから見つかったようだ。人が発見できるという確率はきわめて低い事だから、1羽でも見つけたということは、相当数感染の野鳥が居ると考えなくてはならない。渡り鳥による広がりと言うより、偏西風に飛ばされてくると想像している。だから、関東にまで直接来る事は少ないとおもう。
と言って、一反感染が日本国内で起きたその後の、2次感染は人が起こす場合の方がはるかに可能性が高い。これはゴーヤさんの繰り返し指摘しているところだ。防御服を着用した家畜保健所の職員が感染した事例はすでに、2004年の京都の際に起きている。その職員が他の養鶏所の調査に廻り、新たな感染を起こす可能性も高い。この時の反省がないまま起こした、茨城での極端な感染の広がりは、まさにこの事例だと思う。厚生省の血液検査でも、茨城県の再調査でも、処理に関わった職員に多数の抗体反応陽性者が出た。論理的に考えれば、風邪が咳で感染を広げるように、感染した職員が、他の養鶏場の調査に入り、鶏に触れたりしている。それが次の感染となったと考えられる。今回の事でも養鶏場をまわり歩いて、検査するような事はしてはならない。前回の3年前は、神奈川県警では養鶏場の状況把握と言う事で、全く伝染病に対する知識のないな警察官に現地調査をさせた。
正直、気を揉むばかりで取りうる策は少ない。今回の事例でも分かるように、上空からの撮影や、消毒の様子の報道に映る範囲では、直接野鳥が入り込むような養鶏場で起きているわけではない。規模もそれなりに大きな何万羽と言うところだ。わざわざ行かなければ、人通りがありそうもない場所だ。今となっては、やれる事は野鳥より人を入れないことだ。他の養鶏場を歩くような人は絶対に入れない。そういう人とも会わないほうがいい。飼料にもウイルスが混入する。ゴキブリでもネズミでも、感染を媒介するわけだから、飼料も出来れば入れないほうがいい。
現在世界での人の発症者数は267人10年間の事だから、年間で30人以内。死んだ人は162人本当に稀有な事例と言っていい。感染した人でも発症しない場合のほうがはるかに多い。