第一マネージメント講演

   

今日は講演をする。第一マネージメントと言うのは、会計事務所だ。どこにある会社かも知らなかったが、突然新年会で話をしてくれないかと言う、不思議な依頼があった。不思議というより、まじめな依頼があった。実は全く驚かなかった。驚かないので、むしろ依頼したほうが驚いた。戸惑ったようだった。以前お城通りを歩いていると、憲法の学集会のポスターが張ってあった。これはと思って、期日に恐るおそる出かけてみた。それはすごい人出の集まりだった。100人以上いたと思う。その時の主催者が、第一マネージメントとあった。もったいないので、外部にも参加できるようにしたというのだ。

その時になんともすごい会社があるものだと、会社の行事で憲法の学習を続けている。こんなまじめな会社があるのだろうか。会社と言うのも千差万別、考え方だ。そう思った。さすがそんな会社の新年会。飲んで歌えでは、物足りない。「ふるさとの味と文化を探る」についての、話を聞こうと言う事で、何と今回が39回目だそうだ。前回は石綿敏久さんだったそうで。私では大分、役不足と言う事になるが、いい機会なので、足柄地域での自給の可能性について話させてもらおうと、思って引き受けた。

「自給率40%の国に日本は何故成ってしまったのか。」
会計事務所の人だから、少し数字的な整理をしておこうと思った。これが解りやすいので、ここにも書いておく。
日本の耕地面積の変化の本当のところはどうなっているのか。600万ヘクタールが過去最大の耕地面積。これは戦後開拓などで、食糧不足の中、人力で広げた面積。中国と同じで人海戦術。現在、470万ヘクタール迄減少。これは、1ヘクタールで、30人が暮せると言う、私の体験とすると。何と、1億4千万人が日本で暮せることになる。ここに明かりが見えた。これが不時着地点の発見。
ところが、農水省は17000ヘクタールないと、自給できないと言っている。農水が真剣に自給を考えていない証拠。これでは一人が400坪必要。この違いは、食生活の問題。と半分は捨ててしまうおかしな食品の廃棄の現状。こんな物を農水は追認していたらダメだ。

このおかしさを変えたい。これが私のテーマになった。
現在の、足柄の耕地面積が、5000ヘクタール。15万人が自給できる現状がある。最高に耕地面積が広がった時は、3倍近い耕地面積があった。30万人が自給できる地域である事がわかる。現在人口は31万人。足柄地域の潜在能力は高い。海も山もある。これを活用すれば、日本が不時着する。すばらしい着地点が見えてくる。課題は、市民が農業を出来るような、暮らしを送れるようにすること。これは慣れるまで辛いが、慣れれば、むしろ人間らしい暮らしになる。

一軒の家が、400坪程度の農地つき住宅に暮すようにする。これは土地制度を変え。地域の整備を行えば可能な事だ。その面積はあるのだ。農業後継者がいないという事はチャンスだ。田んぼは共同にする。土曜日曜は農作業に出る。あるいは、朝の2時間が農作業の暮らし。足柄地域なら可能な、暮らしだ。暮らしが変われば、全てが変わってくる。歩く事が楽しくなれば、人は歩く。人が自然の一部である事に気付く。会社も、田んぼ休みぐらいは取れるようにして欲しい。

以上のような事を、農の会の活動を通して、どのように進めて来たかを話したいと思っている。

 - 身辺雑記