最小限の家、始まる。
11月11日最小限の家の5回目の集まりがあった。一棟目を建てる現場の下見をした。傾斜地なので、土台の作り方の検討が先ず行われた。13名が集まり、今回はかなり実際的な検討を行った。製材業をされる大山さんが参加されたので、かなり具体的な方向が見えてきた。
今回立てる小屋は、久野の笹村自宅の裏山になる。真竹の竹林だったところだ。いまだ、真竹の根が当たり一面にあって、油断すればすぐ竹林に戻るだろう。南傾斜地で、500坪ほどの場所だ。地目は山林。全体としては、最小限の家に始まり、自給自足のモデル園にしてゆこうと考えている。最小限の暮らしが体験できる場にして行きたいと考えている。
この竹林は10年前までは、畑だった。それが放棄されて、あっという間に竹林が広がった。ミカンがあったのだと思うのだが、その痕跡は無い。畑を取り囲む檜が植えられていた。これは割合大きな木で、長径で40センチぐらいはあった。竹林を切り開く時この檜も切り倒した。長さを2間ほどにして、積み上げてあった。半年以上経ったので、大分乾いてきていた。しかし、本当に乾かすには、更に製材して、2ヶ月ほど積み上げて乾かす必要があるそうだ。
写真は製材後、乾燥の為に積み上げた木だ。4センチの厚さに全部を引いてもらった。予定ではこの木で、小屋を立てる予定だったので、そうお願いしたかったのだが、大山さんによると、そんなには材が取れないという。そんな事はないとは思ったのだが、専門家の言を尊重し、全てを4センチに引いてもらった。その方が作業が簡単と言う事もある。作業時間で、製材価格は決まるそうなので、4センチ板は、軒下の部分が広がれば、いくらでも必要な物なので、今回は全部板でいい。
2ヶ月乾燥させたら、再度乾燥曲がりを引き直す必要があるそうだ。その上で、板に溝を入れるかどうか。この辺はどの程度価格がかかるかが、見えてきて決めようと考えている。丸太のままでは乾かないから、相当曲がるといわれていたが、私はそんな事は無いと思っている。このままでも、使えるぐらいの曲がりで収まるような気がしている。
柱材を早急に手配しなくてはならない。柱は間伐材で、調達する予定だが、山北の森林組合に、間伐材の払い下げの申請書類は2度出したのだが、森林組合の方からは、一向に返事が無い。どういう訳かはわからないが、話が見えないので、今度は直接、お願いに行きたい。もしダメと言う事なら、周辺の山で間伐させてもらうと言う事も考えられる。
もう一つは土台工事だ。これも徐々に進めなければならない。こちらは穂田さんが石垣の崩れを治しに来てくれるので、そのときに、再度相談してからはじめようと思っている。床下を、収納庫にしたいので、それなりの構造にしないといけない。電柱のような、高い土台の足が立つ事になるので、どんな構造がいいのか、慎重に決めたい。いずれにしてもシンプルで、誰にでも出来るものがいい。