稲作:抑草法

      2016/08/07


今年は菜の花を冬作している。今ちょうど花が咲いて、桜と菜の花で美しい。
と言っても昨夜来の雨で、桜の方は全て終わっただろう。あの桜の奥がお茶畑です。その手前には坊所川が流れていて、この水を取り入れている田んぼです。

この田んぼで始めて、10年が経ちました。最初は山北から通って田んぼをやっていたのですか。今思うと、大変な無駄をしていました。結局、住む家の方が田んぼのほうに移って、今は、舟原という田んぼから、1キロほどの所に住んでいます。
昨年までは、レンゲを冬作し、抑草と緑肥にしていました。なぜ変えたかというと、昨年、仲間の一人が取り組んで、完全に草を抑えたというのです。レンゲもいいのですが、どうも効果が今一つだったので、思い切って変えてみました。

農の会全体としては、米糠抑草に取り組んで来ました。それなりの成功をしていて、坊所田んぼも、ひどい草に悩まされると言う事はありません。ここ4.5年は草取りに田んぼに入ったと言う事はありません。米糠抑草の優れたところは、裏作が出来る事です。レンゲのような純粋に緑肥あるいは抑草効果と言うだけでは、田んぼの利用が、半分と言うところが不充分に感じられます。

菜の花はどうかと言うと、油が取れます。その可能性があります。今はまだそこまでやれないのですが。油を取る農法に進める可能性があります。今世間では景観上菜の花農法が盛んに言われますが、これなども、農業の弱体化の象徴のように私には見えます。農家の側すら、それに便乗して、補助金でも出してもらおうと言う動きが情けない。

江戸時代は、菜の花をきちっと油として利用して、その後田植えをしたわけです。そうならなければ嘘です。まして足柄地域は二宮尊徳の伝統があります。是非、菜の花を再生したいと考えています。田んぼ以外では、結構菜の花は作ってきました。鶏の緑餌です。からし菜の類を、9月ごろ播くと、早ければ、12月中に花が咲いて、鶏の餌に利用できます。順次ずらして播いてゆき、5月頃まで利用できます。

これを田んぼに播けばいいかというと、これが案外湿害に弱く、田んぼでは生育がいまひとつでした。勿論溝きりとかして、排水に考慮すればいいのでしょうが、私のやらしてもらっている谷戸田の環境では、その辺がもう一つ上手く行きませんでした。そこで、一昨年は実験で、その辺に生えている、野生化した菜の花の種を集めました。これはきっとこの辺に気候に適合していて、強いはずだと考えたのです。そして、この種を今度蓮池にした、実験田んぼに播いてみました。かなりの湿地です。ここで上手く発芽して、良く出来た物を昨年秋田んぼに播いてみました。

予想通り、いい出来です。稲作が終わってすぐ、秋起こしをしました。養鶏場の床を20袋播きました。稲藁も全て、戻します。11月2日の事です。種は2反で20キロぐらいは播いたと思います。冬場加えて、もう一度20袋床を入れました。この後もう一度20袋入れて、菜の花ごとすきこむ予定です。

菜の花と言っても油菜科のものはそれなりに春に黄色い花をつけますから、どれだって菜の花ですが、やはり油菜と言うので無いと、油はダメかもしれません。この場合、湿害をどう簡単に乗り越えるか課題になるでしょう。川原に菜の花は結構自生しています。中州などで元気に大株になっているのだから、あれを採取して播いてみると、案外田んぼにあうかもしれません。

もう一つの課題は、種が実るまで待てるかということです。田植えを7月にやったと言う話を聞くくらいですから。この辺は難しいところです。私達の田植え予定が、6月11日ですから、上手く種が取れるか、今年は観察です。しかし、株が枯れてしまうまで、待ってすき込むのでは、抑草効果のほうは、大丈夫なのか、こちらも課題となってきます。

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