ハマスのイスラエル攻撃について
ハマスのイスラエル攻撃について、コメントをいただいた。ハマスを愚かというのは、間違っているという意見だった。そう言いたくなる気持ちは理解しているつもりだ。それから、何度もハマスの攻撃は何だったのかと考えて居る。武力の増幅がここから始まったと言うことだ。
どういう事情があろうとも、武力的に人間を襲うことは許されないことだ。わかりやすく結論から書けば、アメリカがイランに爆弾を落とすことになる、原因を作ったことになる。第3次世界対戦を誘発させるようなことを、ハマスは行ったと言うことになる。
たとえパレスチナがイスラエルによって、ひどすぎる扱いを受け続けているとしてもである。といまでも考えて居る。今度はアメリカがイランの核施設と思われる3カ所を爆破した。イランは平和利用の施設だと主張はしている。実際には核爆弾の完成が近づいていると見られていた。アメリカの行為は正義と言えるのだろうか。そんなはずはない。
アメリカが核兵器を放棄した上でやることなら、まだ正義はいくらかはある。自分は大量の核兵器を保有して、そして新しい核武装国家を許さないという構図事態が間違っている。北朝鮮のように、すでに核保有してアメリカまで核兵器を撃ち込めるミサイルまで保有した国が新たに登場してしまった。
そのすべての原因は核保有国にある。境最大の核兵器保有国であるロシアは、ウクライナ侵攻に際して、いつも核兵器を撃ち込む脅しをかけている。強者の武力が許されるとは当然言えない。日本はこの狭間の中で、アメリカの核の傘の下にいると言いながらも、わずかでも当てにはならない。
弱者の反撃であろうと、武力攻撃をしたものは、武力による反撃を受けても仕方が無いというのが、この最悪の世界の状況では、一応の世界ルールになっている。北朝鮮は外国人の拉致まで行う問題国家ではあるが、もし武力攻撃を行えば、反撃の武力攻撃を受けるだろう。それを理解しているから、武力攻撃は抑制している。
ハマスのテロ攻撃が、弱者の耐えがたい結果の武力による攻撃であるとしても、いったん攻撃を行えば、世界はハマスに対する反撃の武力攻撃をようにんするのだとおもう。その理由は自国にテロ攻撃が行われたときには、反撃をするという権利を世界は認めているかだ。
その根本的理由は「武力で解決できることなどない」と言うことだ。武力は武力を生みさらに自体を悪くして行く。だから虐げられ続ける弱者であろうとも、テロ攻撃など行うべきではないのだ。パレスティナの悲惨な現状を解決するために、武力を使うと言うことは、さらに自体を悪くするだけだと考えて居る。
そしてテロが引き金になり、その通りの結果に今成っている。そうなることを理解していながら、抑制が出来なかったハマスが愚かだと言うことになる。模試はますのテロを心情的に認めて、容認することになれば、日本もテロ攻撃を受けることになると言うことだと思う。他人事だと私は考えて居ない。
イスラエルは常にパレスティナを殲滅したいと考えて居る。イスラエルは対立の中で無理矢理建国をした。シオニズムと呼ばれる考え方が原点にある。ヨーロッパで迫害を受け続けた、ユダヤ人がそもそも暮らしていた地に国を作るべきだという思想だ。それがナチスの虐殺が起こった結果、国連も認めてイスラエルが建国された。
それ故に、パレスティナ人にしてみれば、許されない考えである。全くひどい考えで建国されたのだが、確かにその結反ユダヤ主義はほぼ消滅した。いつまでも一方的にアメリカがイスラエルを支持しているかがおかしいと思える。アメリカのイスラエル支持がなければ、ここまでイスラエルがひどい国にはならなかったと思える。
そもそもから考えれば、イスラエルはナチスのユダヤ人虐殺の反省から、ユダヤ人国家を作るべきだと言うことで、ヨーロッパ諸国とアメリカの後押しで、パレスティナ人が暮らしていた場所に、無理矢理新しいイスラエルという国を作ったことが始まりである。これは国連総会で、1947年11月に決められ、1948年5月にイスラエルは建国された。
ユダヤ人が紀元前にそもそも暮らしていた地域ではある。しかしその後はパレスチナと呼ばれ、パレスチナ人が暮らしていた地域である。その場所にはユダヤ人も暮らしていないわけではなかったが、パレスティナの人ほど多くはなかった。国があれば、ナチスの行ったような虐殺が起きないという、国連での願いからイスラエルの建国が決まる。
ヨーロッパで差別や迫害を受けていたユダヤ人の間では、パレスチナに民族国家建設をめざす「シオニズム」が生まれる。 19世紀末、ロシアでのユダヤ人の迫害を背景に、ユダヤ人のパレスチナ移住が盛んになりはじめる。 ユダヤ系資本によるパレスチナの土地の買い占めが行われ、パレスティナにユダヤ人が国と言える規模で暮らすことになる。
その背景となるイスラエル建国にはヨーロッパ諸国の植民地支配が関係している。第一次大戦終結後、英仏同盟国側の勝利により、パレスチナとヨルダンはイギリス、レバノンとシリアはフランスの委任統治領になる。 イギリスの植民地主義が二つの民族主義の衝突の発端となっている。植民2つ独立した。2つ独立した。
パレスチナに古くから住む多数のアラブ系住民に43%、 新しく移住してきた少数のユダヤ系住民に57%の土地を与えるという国連決議がされる。アラブ系住民とアラブ諸国から猛反発が起こる。 パレスチナを統治していたイギリスは、 一方的に撤退し、1947年国連がイスラエル建国を承認し、1948年にユダヤ側はイスラエル建国を宣言する。
そこから今に至るまで、本格的な戦争状態が繰り返されてきた。憎しみが増幅され、憎しみの中で形成された、国であり、人たちである。イスラエルをアメリカが支援する。アメリカにいるユダヤ系の人たちが、アメリカ政治に影響力が強いと言うことがある。
トランプのイスラエル軍事支援もかなり強力なものだ。以上のような背景のなか、イスラエルの許されないパレスティナの弾圧が繰り返されている。本来、パレスティナの人たちの土地であったところに、一方的にイスラエル人が入植をして、実質支配地域を増大している。パレスティナ人の中にはやむえず、共存している人たちもいる。
そこに、ハマスのイスラエルの音楽イベント攻撃が起こる。その目的はイスラエルから人質を確保し、5000人がいるというパレスティナ人捕虜の解放だという。2023年10月音楽祭イベントが4000人を集めて行われているところを、ハマスは奇襲攻撃を行う。人質の確保だけではなく、260体以上の遺体が会場から収容され、100人以上が人質になる。
このハマスによるテロ事件が何を生むかである。生んだかのかである。イスラエルがガザ攻撃を行い、ハマスの殲滅を図るだろう。そして、世界は今までとは違う形で、イスラエルの攻撃の正当性を、一定は認める方向に進むだろうと言うことだった。世界にあった、イスラエルの横暴なパレスティナ人弾圧への批判が、このテロ攻撃で風向きが変わると言うことだ。
その予想通りの結果が、イスラエルのひどすぎるガザ攻撃が否定されない状況が生み出された。暴力テロが、さらに悪い暴力テロを生み出した。もちろん、この音楽祭テロがやむにやまれないはますの気持ちであったとは思うが、やはり、それが生み出した結果を考えれば、愚かすぎる暴力テロと思わざる得ない。
世界の世論の風潮をハマスのテロが変えてしまった。ヨーロッパ諸国はイスラエル批判を控えるようになった。そしてついには、イスラエルはイラン攻撃まで始めることになってしまった。常にこういうことをやろうと考えて居た、イスラエルに対して歯止めを外してしまった。
ついにはアメリカも各施設破壊を行った。北朝鮮はどう考えるだろうか。やられる前にやるしかないと考えたのではないだろうか。さらに核武装を強化するほか無いと考えたのではないか。武力攻撃が負の連鎖を生み出している。日本にも当然核武装論が現われるだろう。「武力による解決など無い。」