石垣島はこれから、観光シーズンが始まる。
石垣島は観光シーズンが始まり、21日の時点で、いつも描いている名蔵湾の湾岸道路を走るレンタカーが一気に増えた。カピラ観光に向かうのだ。いよいよGOTOキャンペーンが始まれば、かなりの観光客が押し寄せるに違いない。
石垣島に行ってもいいものか迷われている人もいるかもしれないが、全く個人的な気持ちだが、是非とも来て貰いたいと思う。気をつけさえすれば、コロナは大丈夫だ。夜の3密飲食さえ注意すれば、全く問題ない。
石垣島にとってとても大事な、心して掛からなくてはならない時が来ている。コロナは文明に疑問を投げかけるほどの大きな事件である。インバウンド観光客を期待する観光が終わり、新しい石垣島らしい観光を島から発信していく場面なのだろう。
石垣島の空気はどちらかと言えば、戸惑いが強いのではないだろうか。きっと感染が起こるに違いないと言う島民が多い。まあ、それも経済のためには仕方がないという人と、不安で外にも出れないという人もいる感じだ。ともかく老人は不要不急の行動で行くしかない。石垣島には都会からのコロナ避難の人がかなり、増えていた。
関東圏には怖くていられない気持ちの人が、石垣島に長期滞在していた。観光業が壊滅的な状況のなかでは、いくらか経済の足しにはなっていたのだろう。今その人達の引き上げが始まっている。そういう人達にしてみると、もう石垣島は安全な場所ではないと言うことらしい。石垣島には長期滞在型ホテルがかなりある。観光ホテルは長期休業でも、そういう所は営業をそれなりに継続していた。
新しい部屋貸しホテルのようなマンションが、この最中だからこそと思われる状態で、新規に営業したところがあった。ご近所で二軒だから、きっと他にもあるに違いない。ホテルを始めたというようなことは全く分からない。しかし、出入りをしている人で、なんとなく分かるものだ。レンタカーが止まっているとか、出入りする人を見かけて分かるとかして、なるほどと思ったわけだ。
いずれにしても石垣に観光客が増え始めれば、そうした避難型来島者はいなくなるだろう。これは原発事故後も同じだったらしい。聞くところによると、急に原発避難者と思われる人がいた。ほとぼりが冷めた頃いなくなったと言うことである。今回もいろいろありそうだ。恐怖感にとらわれると尋常な判断が出来なくなる。
石垣島は観光業で繁栄して行く島である。観光業は次の時代の主要産業になるはずだ。ものを作るような生産には限界があるが、観光には限界がすくない。しかも、石垣島では新しい開発とか、発見はいらない。ありのままを見せることが出来れば、もうそれで充分なのだ。
コロナ時代のそれだからこその観光を考えなければダメだ。東京からの観光客が押し寄せても、石垣島では感染が起きないという安心な島にならなければならない。そのためには科学性を持って、コロナウイルスに立ち向かわなくてはならない。恐怖心で立ち向かうのではなく、冷静にどうすれば安全な観光業があるのかである。
残念ながら、このままで観光シーズンを迎えれば感染は起こる可能性が高い。感染が起こるから、来て欲しくないというのでは島の未来はない。私の気持ちとしては、それでも観光客には来て貰いたい。それが、感染症時代の暮らし方である。感染が起きても対応できる体制を作り出せない観光地は、観光地として終わりになる。
しかし、感染を何とか少数の発生でクリアーして、石垣島が安全な島であると言うことになれば、むしろ観光地として評価されことになる。だから、ここで頑張ることが、これからのコロナと共存する時代の、島の観光のあり方だと思う。怖いから拒否ならば、その島は消滅の危機を迎えるだろう。
幸い今回の新型ウイルスはそれほど感染力の強いものではない。工夫をすれば、観光と両立可能なウイルスである。石垣島がそのモデルの島になるくらいの気持ちで、取り組むべきではないだろうか。
島民と観光客の暮らしわけが必要である。石垣島には日本人お断りのラーメン屋があった。同じことで、島民のみの店があっても良いし。観光客だけの場所があっても良い。時限処置である。
病院は感染症対策を強化すべきだ。それがこれからの観光の島の有り様の一つになる。島の病院だから感染症が受け入れられないという言い訳をいつまでもしていたのでは、コロナ時代の観光は成り立たない。費用は掛かるだろうが、これこそ地方の創成という政府の仕事だ。
石垣島市長の発言によると、石垣島のコロナ対策は「マスクのお願いの強化と空港でのサーモセンサーチェックだ」そうだ。これだけでは残念な対策である。市長にはその次に何をやるかを考えて貰わなくてはならない。大多数の店舗は対策が充分にされている。しかし、何も対策をしない店舗もある。問題は対策をしない店で感染が起こる可能性が高いと言うことだ。そうなれば、みんなのすべての努力が無駄になる。
ただの一軒の店舗でも、コロナなどたいしたことは無いという、三密店舗があれば、ダメなのだ。石垣島では相変わらず路上寝が続いている。石垣サンサンラジオでは昨日の路上寝の報告がある。石垣のBARで感染があったときでさえ、路上寝は続いていた。つまり、どこかで深夜まで開いている三密のお店がいつもあったのだ。
確かにあの頃は見渡したところどこのお店も閉店していた。ところが深夜になれば、三密で深酒をしている所はあったのだ。つまり、行政の自粛要請など、気にしていない店舗があると思われる。新宿のホストクラブが今でも大宴会で盛り上がっているそうだから、「ホストで死んだ人などいない」とうそぶくような人はどこにでもいるのだ。
それは今更止めて下さいとお願いしても無理かもしれないので、そういうお店には観光客が間違って行かないですむように、そうでない安全な店の表示を徹底しなければならない。空港でこの表示のお店が安全です。ここに入るようにして下さいと観光客に伝える必要がある。
感染は風の通る野外では起きない。野外でのマスクは余り強くお願いをしないで欲しい。私はマスクをして散歩をして息苦しくなった。石垣島はそれほど蒸し暑い。もしマスクをしていたために、熱中症になる人が出れば、義務のようにお願いした石垣島行政の責任問題にもなりかねない。野外での感染は考える必要は無いほど小さい。身体に触れるような行動を除けば、海岸で感染するようなことはない。
石垣のバスは窓を開けて走らないものが大半である。バスは混んできている緊急にバスもタクシーも窓は開けることを義務化する必要がある。行政は窓開けを義務化していることを観光客に周知する必要がある。
一番やらないければならないことは、テラス文化を広げることと考えている。野外の飲食の奨励である。海岸に仮設の夜の街を作ったらいい。台湾の夜市のようなものが良い。台湾ではあんなに繁盛しているのだから、日本でも受けいれられるに違いない。石垣島には(はまあしび)?と言うような夜浜辺に出て楽しむ慣習があったらしい。
海岸で三線を弾いて、飲んで、唄う。石垣島らしい夜の観光を作り出せば良いだろう。出来れば舞台があり、そこで誰かが三線を鳴らして唄っている。それを取り巻くように夜市が立つ。空間を空けて、ゴロゴロしながら飲食が出来るスペースがあれば良い。きっと風に吹かれて気持ちの良いことだろう。
コロナの時代はそう簡単には終わらない。ここはコロナだからこそ石垣島が良くなったというような機会にして欲しい。それは出来ないことではない。やろうと思えば、お金など無くても出来ることだ。島中のテントを持って集まるだけでもなんとかなる。
このままGO TOトラベルが始まるようだ。マスクとサーモぐらいではなんともならない。是非市長は行動を開始して貰いたい。来たりもんが余計なことを言うように聞こえるかもしれないが。このままでは本当にまずいことになる。失礼かつ申し訳ないことだが、石垣島に寄せて貰ったものとして、苦しい発言を許して貰いたい。