ダイヤモンドプリンセス号で分かってきたコロナウイルスのこと
悲劇のダイヤモンドプリンセス号事件を目の前で経験した。このことをとおして、新型コロナウイルスのことがある程度分かってきた。感染した方やなくら成れた方に報いるためにも、この悲劇を今後の感染症対策のために考えて置きたい。
現在までに3700人の乗船していた人の内、4名の死者が出ている。まだ重傷者は52名いる。そして705人が感染者として確認された。船から下りる時点では陰性であった人の中から、7名の感染者が出ている。45名が現在熱が出て経過観察中だそうだ。海外に帰った人の中では57人の感染者が新たに確認されている。
降りた時点で陰性だった人の隔離は日本政府は行っていない。ところがその人から感染が広がる可能性も出てきている。このウイルスは想像以上に手強いウイルスと考えた方が良さそうである。
また、船に感染症対策で乗船した、厚労省の方や医療関係者の人から、記憶だけなのだが、7名の感染者が出た気がする。対策を指揮している橋本岳副大臣も感染したのではないかと言われているがはっきりはしない。厚生省の職場不倫で有名になった大坪寛子審議官も乗船していたが、なんとマスクをせず行動し、飲食禁止区域で食事をしていたという。事実としたら、関係者の感染症認識に疑念が出る。
対策に乗船した人達は一定の知識もあり、装備をした上で乗船して感染をした。その予想を超えたウイルスであったのではないか。あるいは感染症に関して甘く見たのか。
少なくとも以上のことから分かったことは、感染力は想像以上に強いウイルスと言うことのようだ。飛沫感染ではなく空気感染すると思われる。クルーズ船に対応で乗船した一定の装備をした人が感染をした。知識のあるだろう医療関係者も含まれる。マスクや手洗いは当然していたのだろうから、予想より感染力が強かったのだ。していなかった疑いもでているが。
クルーズ船船内は政府の指示でそれなりの対策をしていたにもかかわらず、5人に一人と言うすさまじい感染力でウイルスが広がった。と言うことは、クルーズ船という環境では部屋に閉じこもるという程度では防ぎきれないと言うことである。船内の換気システムを通して広がっていたかの可能性がある。ここはさらに調査して貰いたいところだ。
しかも、このウイルスは一度回復し陰性になったひとも又陽性に戻るウイルスということが中国でも日本でも起きている。普通であれば、感染し抗体ができて、2度の感染をしないのがウイルスなのだが。何か普通ではない性格があるようだ。
4名の死亡された方からするとやはり老人の肺炎は、負担の大きな重篤な病と言うことのようだ。重症化された人に対する薬がないと言うことは、対応策がないわけで深刻なことだ。今のところは各自免疫力の強化、体力の強化に励むほかない。
初期対応が重要という意味も確認できる。一人の感染者から、705人まで1ヶ月で拡散している。対策をしている中でも広がる。2月1日の時点で正しい対応がとられていれば、全く違っていただろうことは想像される。政府を批判しても始まらないが、政府が先手先手で適格な対応をしていると弁解している点が一番気になる。国によって対応が違う。どんな対応をした国が良かったかを検討する必要がある。
政府は新型ウイルスに対する対応力を持ち合わせていなかったと考えなければならない。そうしたときに即座に対応できる施設もなかったし、医療体制もなかった。ウイルス検査を3700する能力すら準備がなかった。韓国は初めから4000検体が可能であったが、集団感染が広がった。今政府の指示は、37,5度の発熱があっても4日間の間は、自宅で安静で療養してくださいと言うことなのだ。
私もそうしようと考えている。インフルエンザに感染したという経験が何度かあるが、そのときは熱は38,5度まで上がった。三日目には徐々に下がり回復した。薬は使わない。
沖縄県では3人の感染者がでているが、感染した時期は2月1日とみられている。タクシーの運転手がダイヤモンドプリンセス号の乗客を乗せて案内をしたためと思われる。最後の感染者は20日で三人目である。感染経路は不明だが、二次感染と思われる。
そのご3人の患者からの二次・三次感染は起きていない。今月末までに感染の広がりが起きていなければ、少し安心ができる。中国からの観光客もほとんど来ない状況なので、沖縄で感染が広がる可能性は日に日に少なくなっている。
特に石垣島では安心感が広がっていて、イベントなども普通に開催されている。島という場所はそこで感染が広がれば、大変な密度の感染になるが、ウイルスが来なければ、安全な場所になる。東京方面では八丈島に避難する人がいるという。
台湾からの観光客はいくらかいないわけではないが、台湾のほうが日本よりも徹底した対応が行われていて、感染は抑えられている。台湾は日本への旅行は自粛している。台湾からも人は来なくなるだろう。
台湾は徹底した対策をとった。経済よりも健康を選択した。この辺の判断は極めて厳しく、正しい。日本は学ぶ必要がある。台湾がさらに好きになった。実は台湾の蘭展に行くつもりで、予約をしていた。ところが予約した飛行機が飛ばないことになった。
台湾の人を不安な気持ちにしかねないこの時期に、台湾に行くことはない。又時期を改めて台湾に行くことにする。それにしても石垣島にいることで、不安なく暮らしている。幸運である。
また、台湾の新型ウイルスに対する対応は徹底した物で、日本政府が学ばなければならない対応である。たとえば、マスクは週二枚が国民の権利になっている。身分証明書を提示して買うらしい。外国人は購入できない。
私はマスクを持っていないし、石垣島では購入ができない。だからマスクをしてはいない。人と会うことはまずない。山の中で絵を描いている暮らしなので、マスクはまずいらないようなものだ。
台湾は日本の少々ルーズな対応とは違っている。台湾で感染が広がるようであれば、もうこのウイルスは防ぎようのないタイプの物と考えるほかないと想像できる。それぐらい徹底した台湾の防疫体制である。日本からの入国も禁止するか現在検討されている。日本への旅行警戒情報。
石垣島は幸いのことに感染が起きていない。島ではマスクをしている人は少ない。観光客とファミマなどの接客の人がしているくらいである。マスクが売られていないと言うこともあるが、多くの中国人が来ていた時期から、二週間が経過して感染者が現われないということで、一定の安心ができる状況になったと言うことがある。
もし今後石垣島で感染が起こるとすれば、東京や北海道などの本土からの観光客からの感染になるだろうと思われる。そのリスクは確率的にかなり低いと考えて大丈夫である。むしろ今後石垣島が避難場所になる可能性はある。