玄関の大理石と貝のモザイク画の完成
玄関のモザイク画が完成した。ちょぅと自慢の気分である。写真は玄関の正面である。下の方は水中である。上に行って波があり、鳥が飛び、太陽がある。そしてその上に星がある。右の壁には生命の木がある。
出入りするたびに、気になるところを直していった。一番高いところに離れて、海星(ヒトデ)を置いた。ヒトデの乾いたものである。石垣の三崎町にある貝屋さんにいったら、玄関に飾るならあげると言われて、いただいたものである。きれいな星になった。
これで、太陽と月と星と三つがそろったことになる。太陽は大理石で描いた。月は海岸で拾ったすれたガラス片でつくった。そして星がヒトデである。
こちらは生命の木である。大理石のリンゴに、貝は花や果実のつもりだ。貝の色が中々美しい。高いところにある大きな貝がスイジ貝で火防の貝である。
上の方に鳥がいて花を咥えている。イーカルスのつもりで有る。その上に月が出ている。太陽だと翼が落ちてしまう。
スイジ貝は玄関の両側にもあって、全部で3つである。昔から集めていた貝だ。いつか石垣の家の入口に、飾るつもりで集めていた。ようやく場を得たことになる。大理石の方も、いつかいつかと持ち歩いていて、30年以上前のものである。
貝や石も、見つけると拾っていた。一度小田原に運んで、また引っ越しで石垣に戻ったものも沢山ある。石垣の石は琉球石灰岩だけでなく、チャートや石英のような堅い石も良くある。そうした岩石の採石場もある。この地層の変化も複雑で面白い島なのだ。
スイジ貝は石垣の家ではたまに見かけることがある。色はドンドン白くなるようで、真っ白になった貝が多い。水という字に見えると言うが、どうだろうか。暮らしの彩りとして、貝が飾られる民俗が魅力的ではないか。
狭いところなので、写真が旨く写せないのが残念だ。右側に穴あきのブロックが積み上げてあり、そこにも石垣の面白い石や、珊瑚が並べてある。これが意外に面白い。このだんだんの飾り窓も石を置くつもりで作った。
壁の色は石垣の土の色である。玄関周りは少し明るい色で、乾いた土の色を表している。そのほかの壁はもう少し赤い色で、濡れた石垣の土の色である。石垣に始めてきたときに、土の色が印象的だった。
やはり農業をやってきたから、土の色には反応をしてしまう。設計をしてくれた照喜名さんは壁の色には賛成ではなかったのだが、わざわざ塗料やさんに土を持っていって色合わせをした。
石垣島には至る所にトラノオ(サンスベリア)が置いてある。アスファルトを割って出てきたりしている。玄関当たりにはたぶん半分以上の家にはあるのではないだろうか。それで真似をして置いてみた。石垣島の玄関らしくなっただろうか。