石垣島石垣字会:豊年祭の開催

   

 石垣島の豊年祭に参加させて貰った。鳥居に横断幕が面白い。奥に高く見えるのぼりが二つ。こののぼりを立てると言うことが、豊年祭では大切なことのようだ。建てる人は地域において名誉なこととされている。
 石垣中学の生徒の踊り。「ションカネーと川良山節」これは後半の余興の中で行われた。前半が奉納部門、後半が余興となる。演奏も中学生が行った。これが専門家がやっているのかと思ったほどの完成度の踊りと唄と三線。8月23日には富山で開催される、全国中学生文化祭に出演とのこと。さすがである。
 
 獅子舞は独特である。動きが生きた獣をまねていて、迫力がある。泣き出す子供が居るような獅子舞である。この獅子舞を演ずる劇団が沖縄本島にはあり、相当に洗練されているらしい。石垣の獅子舞もなかなかの強者であった。
一曲目が終わり戻る中学生。
メンバーが替わり、もう一度行われた。違う踊りをメンバーが替わり行われた。多分、舞台が狭いから、急遽とられた方法であろう。広い舞台でなら、さぞ見栄えがするはずだ。遠征の費用の募金があった。是非出したいと思ったのだが、どうすれば募金できるのかが分からなかった。
 
 これは小学校六年生のブラスバンド隊。これもなかなか良かった。秦野演舞と太鼓の演奏。ピアニカで合奏をした。
 
 このほか幼稚園と保育園が出演した。これも良くできていて驚くべきものだった。なるほど音楽の島は斯うして生まれるのかと納得した。
 
 婦人会の踊り。手に旗を持って踊る。巻き踊りと言うらしい。明治初年にできたものらしい。これを唄う人の声が又良い。
 
 青年団がのぼりの奉納をする。のぼりを道路で立てるところ。長い幟なので、車道で建てて、鳥居の脇を抜けて社殿の前までゆく。青空を背景にして美しいものだ。奉納する人たちの意匠が又良い。
 
 のぼりの頭が今年一つ新調された。88歳のお祝いに寄贈されたのだそうだ。88歳に寄贈する事を呼びかけていた。私ももし88歳になれたら、是非奉納させて貰いたいが、よそ者が奉納などはできないのだろう。18年の間によそ者でなくなるだろうか。
 
 余興の最初には鷲鳥節が踊られた。ゆったりして良い踊りだった。衣装が又素晴らしい。短い紅型の着物に、白い袴なのだろうか。扇の緩やかな動きが、カンムリワシの姿を現しているのだろうか。
 
ここからは2日目の石垣中学のそばの真乙婆御嶽で行われた豊年祭の写真。
 
 豊年祭の様子は昔とほとんど変わっていないそうだ。小学校田で作られた稲が奉納される。優秀だった農業者が表彰される。サトウキビと稲作と肉牛である。農業の豊作を祝う本来の祭りである。こうした祭りはもう小田原では失われている。
 
 
 午前中には神聖なウタキで司の神事が執り行われ、午後はその前の拝殿に司が3人座っている。そこに対してイネが奉納され、幟が立てられる。そして芸能の奉納である。奉納の芸能は地面で行われる。すべてが行事が終わり、その後は余興の芸能が舞台の上で行われる。
 
荒川村ののぼり。唄期の前の鳥居に結わかれ建てられる。幟は竹ででき来ている。こんなに大きな竹は見たことがないが、石垣にもこういう竹はあるのだろうか。
 
これは大川の幟。
 
字石垣の幟が五風十雨と押風黄金どちらも北条を願うと言うこと。各公民館の幟があつまる。
 
全員が本気で祭りをやっている。暑さの盛りにみんな真剣である。

 - 地域, 石垣島