畑の会

   

小麦を播種の前

畑の会を始めた。10数年前にも2年ほど行われたという事が記録にあるそうだ。どうもよく思い出せない。思い出せないがいつもやりたかったことだったから、前にもやって途絶えたのだろう。やれる環境が整った。これこそ農の会だと思っている。現在、ジャガイモ、タマネギ、長ネギ、小豆、小麦の5品目を作っている。みんなでやった方が合理性のある野菜に挑戦している。やりたいとは考えていたのだが、技術的に自信がないという事があった。みんなでやるという事は失敗したという事では済まされない。本気で取り組まなければ、良いものは出来ない。欠ノ上田んぼの仲間は熱心な人が多く。技術的にもそれぞれの考えがある。それぞれの畑で自給もされている。その仲間が中心になってやってみたら出来るのではないかと思い、ついに始めた。延べ人数で言うと35人くらいになる。重複して、私はすべてに出ている。そういう人も少なくないので、全体で20人くらいの参加者ではないだろうか。タマネギが一番多くて17名参加者がいるから、タマネギをやらない人が3人くらいいるのではないかという計算に過ぎないが。

小麦の播種完了 1時間かからなかった。

年間の作業を考えると、大豆の会と畑を共有している。おおよそ面積は1反である。場所は細かく4か所に分かれている。連作にならないように、回すにはもう一か所必要だと根守さんが循環計画を書いてくれた。20人の人が楽しく1反の畑で自給できるという事である。一人50㎡になるが、実は年2回使うから。25㎡という事になる。時間的には年間30回くらいになるのだろう。一回の作業は大体半日である。3,4時間である。年間130時間ぐらい。田んぼは年間20回は作業がある。合わせると、年間50回の作業である程度のものは自給できるという事になる。後は庭で青物や果菜類を作れば、自給生活が可能になる。これが、一日1時間、100坪の自給の実際の活動である。費用的には全部で2万円くらいのものだろう。自分の自転車で行けるぐらいの距離で、仲間とこういうことができる。農の会の場合、活動の連絡はするが、広く募集をすることはない。人が多くなるからいいという事は特にない。

たまたま田んぼをやりたいという人がいて、集まってやったところから始まった。人が増え、2つの田んぼグループになり、それが今10くらいのグループになっている。やりたいと思う人が始めれば、だんだん人は集まる。世の中の人の3%はどのようなことでも興味の方向が似た人がいるものだ。ただ、世間の労働単価的な思想にみんなが影響されているから、この価値観を超える必要はある。何処でも同じことをやりながら、失敗するのはここに原因がある。多く働いて損をしたと思う人は一人でやった方が良い人だ。みんなの為が自分の為と感じることのできる人には、実に楽しい集まりになる。一人でもできる人が、みんなとやることになった時に力が合わさり、10人になれば、10倍ではなく100倍も素晴らしい活動になる。だから、周囲の農家よりも収量も上がる。素人だからこそ専門家を超えることができる活動になる。仲間にはそれぞれの分野の専門家が集まるから、その総合力はめったに世間にないようなものになる。

余った小麦の種を、上の畑にも蒔いた。

今日は畑の会の一部会である、小麦の播種だ。9時から午前中の予定、ハルチカラという種を蒔いてみる。昨年、ニシノカオリで失敗して、今年は種が無くなってしまった。宮下さんという今年新規就農した仲間が、種を提供してくれた。何と有難いことだ。今年は本気で栽培をしてみる。3畝の畑だけれど、100キロは取るつもりだ。大豆の収穫が23日の予定だが、少し早いようでもある。タマネギの植え付けが12月3日になる。こちらの苗は順調に大きくなってきている。今年は、タマネギの会17人が300本づつの苗が、自給できることになった。これは技術的に進歩したという事になる。自然農法でどうすればタマネギが作れるか、一つの課題が乗り越えられそうだ。ジャガイモの畑も大豆の後になる。小豆は自給祭で餡子になる。長ネギは今毎日おいしくいただいている。

 - あしがら農の会, ジャガイモ, 大豆, 小麦, 玉ねぎ