コロナの湯のレジオネラ菌

   

コロナの湯が閉まっている。出かけて行って、閉まっていたから何のことかと思った。再開はホームページで発表すると書いてあったので、ホームページを見てみると、レジオネラ菌が出たために閉めるということである。保健所からの営業停止命令ということなのか。どうも、病院のほうで、レジオネラ症の患者が出て、どこかでおふろでも入りませんでしたか、ということでコロナの湯が調査対象になったようだ。実はしばらく前からおかしい雰囲気があった。痴呆症とみられるお年寄りが、お風呂で糞尿をしてしまうのだそうだ。見たわけではなく、お風呂で常連の方たちがしきりにそのことを話していた。出入り禁止にすべきだという話だった。前に湯船の中で大便をしてしまい、大騒ぎになったときに、もう一回そういうことがあったら、入場禁止にするとなっていると話す人がいた。つまり、コロナの湯のほうでは、十分把握しているということらしい。痴呆老人への温情があだになったのか。

その他、掃除等についてもいろいろあったことを、話していた。私はそういうことは大丈夫なほうだ。銭湯などそういうものだと思っているからだ。むしろ困るのは、対策に塩素消毒を濃厚にする点である。皮膚がやられることがある。湿疹が出てひどい目にあう。だから、強い塩素臭がする湯舟には入らないようにしている。何しろ洗面器に塩素を溶いた水をドボドボ目の前でそそぎ入れるのだ。日に何度か各湯舟からお湯を取って、塩素濃度を測っているらしい。秦野の湯花楽などでは、塩素濃度を測るメーターで測っている。それがいくつなのかを知りたいと思うのだが、聞くことは何となくできないものだ。それでも、お客さんの前で塩素を加えることはないので、どこか裏のほうで入れることが可能なシステムなのかもしれない。コロナの湯の場合は、目の前で塩素を加えるというのは、無神経なのか、サービスのつもりなのか、その辺はよくわからない。

それでもレジオネラ症の患者が出たということで、調べたらレジオネラ菌がいたというい事になった。レジオネラ菌はどこの湯でもいる。基準値を超えているかどうかの違いだろう。どうも毎日ふろの湯を抜いて完全に洗っているのかどうかが怪しい気がする。前日と同じゴミが漂っていたことがある。何度も書くが私はその程度のことは当たり前だと思っている。そこで入り方を気をつけてはいる。以前、循環型の温度維持の機械を使っていた。山の中に住んでいて、水が貴重だったからだ。水がもったいないから、お風呂に入りたいなら、沸かし返すしかない。そこで循環方式の機械を入れて何年も使っていた。この機械もレジオネラ菌が増殖するということで、一気に下火になってしまった。間に入れてある、医師のあたりで増殖すると言われたが、そんなはずはない。レジオネラ菌が増殖をするのは怖いが、まず家族風呂ではそんなことは起こらない。むしろ人なりの発酵作用で良いお湯を作り出すことができる。それは自分の体で分かった。

以前、さざんかの湯ではレジオネラ菌のことで、打たせ湯がなくなったことがあった。確かに打たせ湯の場合、鼻や口から吸い込んでしまうので、感染の確率が高くなる。お風呂も入り方である。銭湯でお湯に潜るなどもってのほかである。結構平気で潜水している人がいる。これでは感染症にかかるリスクが高まる。極力お風呂のお湯が口に触れないようにするのは当然のことだ。まあ、世間にはいろいろの人がいるわけだし、痴呆症の人も来る。銭湯など汚くて入れないという人もいるのだろう。しかし、基本的なおふろの入り方さえ守っていれば、問題はない。レジオネラ菌など、大したことはない。正直言って厳密にいえば、大半の日帰りの湯には大腸菌だっているはずである。そう思って入ればいいだけのことだ。それより塩素消毒が強まることのほうが私は嫌だ。

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