欠ノ上田んぼの稲刈り
怒田の畑 中盤全紙 最近良く描く畑である。畑を描く事は面白い。もっと色々に描いてみたい。
稲刈りを10月4日に行った。刈り取るだけはすべて刈り取ってしまった。これ以外方法が無いというぎりぎりの選択だった。予定では4日5日と2日で行うつもりだったが、5日は確実に大雨に成るので、4日にすべて刈り取りだけはやってしまった。雨が降れば、田んぼがぬかるんで当分稲刈りはできない。6日に来ると言う台風も直撃を確信したので、ハザ掛けもしないことにした。台風がくれば、すべての稲がべったりと倒伏する状態まできている。稲の進み具合は刈り取りの最適な時期だ。稲の茎はだいぶ弱くなってきている。穂は最大に膨らんでいる。これ以上は茎が重みに耐えなくなっている。もう延ばせない限界である。稲刈りをした稲の束は隅に立ててある。たぶん今頃ずぶぬれだろうが、台風が通り過ぎ次第、ハザ掛けを行う予定である。台風の前にハザ掛けをしてしまえば、稲とハザ掛けの棹が一緒に倒れて、どうにもならなくなるだろうと考えたのだ。稲束が雨にぬれることは、よくないことではあるが、2日だけなら大丈夫だと考えた。
今現在の予報では、小田原直撃しそうだが、12時ごろには台風は通過して、晴れてきそうだ。上手く行けば今日の午後2時ごろからなら、ハザ掛けが出来るかもしれない。昨日の夕方、今朝と見に行った様子では、田んぼは水が溜まってジャブジャブである。歩くのは大変そうだが、出来るだけ早くハザ掛けをしてあげたい。稲刈りは20人を越えていた。若い人も沢山来てくれて、元気良くやってくれた。心底ありがたいことだ。こうした活動が、何とか次に繋がらないかと思う。バインダーは2台使ったのだが、一台は順調だったが、1台が不調で直し直しで時間がとられた。1時間は順調に動いていて、急に不調に成ったのだ。これは事前には予測できなかった。一つは、チェーンが2度外れたこと。何故外れるのかが分らなかったが、どうやって入れればいいのかは理解できた。故障の原因はエンジンの力不足という感じだった。色々調整はしたのだが、直らなかった。機械修理をもう少し勉強しなければいけない。自分で機械が直せなくては、作業に遅れが出る。
バインダー紐は3巻き準備したが、使いきった。その他、畦際の手刈り分の紐は古いバインダー紐を一巻き以上使った。ということは、そこそこ採れている様な気がしてくる。去年と同じくらいだろうか。稲刈りの終わった近所の田んぼの方の話では、意外に収量が少ないということだった。見た目は去年並みに採れそうに見えたのだが、籾擦りしてみたら、案外に少ないというのだ。確かに、8月後半からの天候は少し良くなかったかもしれない。日照が急速に減った。ただでさえ谷間の田んぼで日当たりは良くない。箱根に太陽が沈む時間が1時間早い。日照が少ない所に曇り続きだと、最後のお米の充実が悪いのかもしれない。稲藁の量は間違いなく去年並みなのは、バインダー紐の使い方で判断できるが、穂の充実については、まだよく分らない。持った感じは悪くなかったのだが、どうだろうか。今年は明らかな病気はどこにも出なかった。これは成果だ。昨年、一部で出たいもち病は今年はほぼなかった。はっきり田んぼとして出来が良くなかったのは、11番のもち米の田んぼだった。田んぼに戻して2年目というのは、悪いことが良くある。去年溜まっていた地力を使ってしまって、地力が落ちた感じだ。
11番は冬の間に田んぼの整備を行う必要がある。排水と入水の関係を改善する。堆肥も入れる。今日明るくなったら、田んぼに行って、全体の排水を進めなければならない。このまま水が溜まったのでは、雨がやんでも、ハザ掛けができない。台風は近づいていて、小学校の避難所が開設されたと、防災無線が放送している。風はまだ全くないが、雨は、すでに累計で203ミリに成った。箱根の上の方は、300ミリに成っている。ここで時間雨量で100ミリ近い豪雨になれば、避難も考える必要がある状態だが。行くなら一時避難所のフラワーガーデンということに成るが、扉は空いているのだろうか。自治会長としては、こうした時どうしたらいいのだろうか。久野川の水位はまだ、氾濫という危険はない。風が吹く前に、もう一度全体を見に行く必要はある。田んぼを見に行った年寄りが、居なくなったなどということだけはない様にしなくては成らないが。