レモンジュースの作り方
黒い花瓶の花 3号 たまに花を描きたくなる。描きたいから描くのだが、花をただ描きたいと思うようなことは少ない。少ないのでそういう気持ちには従うことにしている。
小田原ではレモンは十分にできる気候だ。以前はレモンを作れる北限と言われていたが、現在では温暖化ということもあり、寒さにレモンがやられるというようなことはない。無農薬で良いレモンがたくさんとれる。片浦にはレモン部会があり、レモンで地域おこしをしようという人達がいる。レモンサイダーは小田原ブランドでは有名だ。私の家にもレモンが1本あるのだが、これがいつも使い様がない。欲しい人に分けてあげるくらいしか使い道がなかった。レモンは1個あれば十分というような果実だ。1本の木で何百となる。そこで枝ごとに違うかんきつを接ぎ木して、一本で色々成るようにしたミカンの木もある。今回、レモンを様々に利用してみようと考えた。
まず、レモンジュースというものが使えるものかどうか、実験してみることにした。レモン4キロを金タワシでよくこすり表面をきれいにする。それを3分割ほどに切り、ステンレスの鍋に氷砂糖と混ぜながら入れてゆく。このまま5日間置いておく。一番上まで水が上がれば出来上がり。液にはエグミや苦みは、少しもでない。絞ったりすると苦みが出るので、静かにステンレス網で濾す。濾した液をここで一度火を入れる。そして冷まして冷蔵庫に保存する。火を入れるのは発酵してしまうのをこれで留めるということがある。少し甘いレモン果汁なので、これを冷やして薄めて飲めば、さわやかなレモン水になる。夏の間は炭酸割りもなかなか良いものになった。3杯酢を作る時に、レモン液を加える。砂糖は入れないで、醤油、柿酢と加える。冷やし中華のたれなどにも良い。その時は、青じそも刻んで入れたらおいしかった。
これで果汁の美味しいところは採ってしまったのだが、まだまだ充分に絞れる果汁が残っている。皮を丁寧に取る様な手間をかけることが私にはできない。しかし絞れば苦みが出る。そこで残ったレモンをもう一度、一キロの氷砂糖を加え、ホワイトリカーを2升加えた。しばらくは漬け込んでおいて、れもん酒にして飲む。これは時にやるのだが、あまりおいしいとは言えないが、それでも結局飲んでしまう。レモンを無駄にしたくないということである。と言いながら結構、色々のお酒を飲まないとならない、ならないと、溜まるばかりだ。もったいないがいい訳なのか。
次に最近はやりの、塩レモンである。レモン4個を細かく刻み、塩800グラムを混ぜる。細かく切るのは面倒だし、汁も漏れるから、ビンに入れて塩を入れながら、ナイフで刻みかき回す。空気が残らない様に一杯に作り、蓋をした。これは塩が溶ければ使うことができる。塩が大量に入っているので、悪くなるということはない。確かに、卵かけご飯をすると、卵の味が際立つ。醤油は邪道だという人には、塩レモンがお勧め。たまごかけご飯屋さんをやる時の逸品である。シンプルな卵とお米を味わう良さ。我が家の贅沢。ご飯屋さんには興味がある。田んぼの脇にお店があり、みそ焼きおにぎり、卵かけごはん、そしてみそ汁だけ。これだけのお店で、材料の良さだけが売り。どうだろうか。こういうことをイベントでやることが、とても難しくなった。