軽自動車税値上げの可能性

   

軽自動車の発想は、実に日本人の良さを表している。日本人は白人ほど大きくはないので、十分軽自動車で収まる。この利点を生かして、日本は独自の軽自動車文化とでもいうものを展開してきた。その中でも軽トラックほど日本の農業に適合した車はない。日本の急斜面の耕地を縫うように走る農道は、軽自動車無くして考えられないものである。ケイトラがなければ、日本の小さな農業はここまで保つことはできなかったはずだ。軽自動車の軽減税率を考えた人の、素晴らしい発想を讃えたいと思う。ところがここにきて、軽自動車の税率を一般車と同じにすべきだという主張が出てきている。税収不足を理由にしているが、それはTPPから目をそらそうとしているにすぎない。アメリカの要求である。軽自動車枠を非関税障壁だとアメリカの自動車業界は主張している。日本政府が同様なことを言い出したのは、TPPを成立させたいからもある。

最近自動車は燃費ということがとても重要視されている。トヨタの車が盛り返してきたのは、ハイブリット技術だろう。もしかしたら、軽自動車を作らない、トヨタの主張なのか。軽自動車はハイブリット並みの燃費である。1リットルで35キロの燃費を達成している車さえある。当初は、プリウスのブレーキが利かなくなるなど、アメリカではずいぶん騒がれていた。あの妨害は非関税障壁だったのだろうか。これからの世界全体の自動車を考えれば、軽自動車をもっと多様に展開するべきだ。そのさらなる技術革新の為に、軽減税率を保つ必要がある。軽トラックのジーゼル車とか。軽トラックの電気自動車。需要は間違いなくある。砂漠の中のソーラー発電の村でも、円量の確保が出来る。ケイトラのジーゼル車なら、廃てんぷら油を回収してでも動く。ケイトラで遠出する人はいない。電機の充電の心配もない。軽自動車については、アメリカなのか、トヨタなのか、圧力に負けてはならない。軽減税率の利点を生かし、小さいことはいいことだと技術展開をすべきなのだ。その技術革新が世界中の利益になる。

実は三菱ではケイトラも、軽ボックスカーも電気自動車を出している。私が購入を迷っているのは、4WDがない為だ。私の家には現在、私のケイトラと、カヨ子さんのダイハツミラがある。電気自動車にいつかはしようと思いながら、適当なものが出てこないのでこういう事でここまで来てしまった。これで困る事が一つある。フクちゃんが病気になって病院に行くときである。おとなしくケイトラの荷台にはいられないだろうから、ミラに乗せることになるが、大きすぎて乗らないかもしれない。その時は、レンタカーということになるのだろうか。軽自動車でもボックスタイプなら可能である。最近、運転席まで平らになる車をテレビでやっていた。あれなら、中で絵も描けそうだ。電気自動車のボックスタイプの軽自動車というのがいい。私の家は傾斜ばかりの場所である。泥道も走る。農作業を中心に使う。こういう条件では4WDの車でないと困る。畑の中で動けなくなって、ケイトラは4WDにする以外ないと考えに至った。これで迷っているのだ。

この先、4駆の電動ケイトラは出てくるものだろうか。このことをケイトラ研究会に聞いてみた。構造的に荷台の下に電池のスペースがあるので、4WDのデフ何とかというものが居れにくいと書いてあった。しかし、電気自動車は案外にパワーがあるということだ。がぜん興味がわいてきた。電動自動車なら、水中ポンプとか、夜間ライトとか、スピーカーのアンプなど使い道が広い。大いに研究の余地がある。軽自動車税の値上げなど、どう考えても成長戦略に逆行している。安倍政権の模索する成長戦略に、しっかりした背景が伴っていないことを意味する。美しい日本を主張するなら、軽自動車を大切にすべきだ。軽自動車文化はまだ道半ばだ。これから世界の市場に出てゆける規格の車だ。世界の限界集落の為にも、軽自動車の軽減税率を残してほしい。

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