4月の自給作業

   

4月は畑や田んぼの準備をする月である。現在の畑の様子は、麦が日に日に大きくなっている。ぶんげつの様子、がっちりした姿。今にも穂が出そうである。りっぱにに採れそうである。今年は玉ねぎも順調である。初めてのことである。このまま行けば、普通の収穫が出来るかもしれない。雨が適度に降ることが幸いしているかもしれない。ともかく草を取っている。このまま草を生やさないことだけはこころがけたい。それでもスギナは出てくる。これは根が這いずっているので取りつくすことはできない。ほうれん草は何故か良くできている。草の中に埋もれながら、実に立派に育っている。結局は籾がらクン炭を繰り返し播いただけである。いずれ土壌が良くなってきている結果だと思う。失敗したものはキャベツ。花が来てしまい、結球したものが少ない。大根も塔立ちしてしまった。残念だが仕方がないので、大根おろしにして食べた。すべての花が咲きそろう気候の影響のようだ。そのせいか、ソラマメはすごい数の花が付いている。何もしなかったのだが、3本ぐらいに勝手に枝分かれして、このところ成長も著しい。絹サヤエンドウも実がつき出している。

田んぼでは苗床が始まる。今週アラオコシをして、7日に代かきをする予定である。苗床は少し期間を短くして、保温を重視する。早いグループが14日あたりに苗を置くことになる。今年こそ良い苗を作りたい。欠ノ上グループは種まきが21日ということになる。今までより1週間遅いことになる。早く種を播くとかえって寒さが来たりして、遅れる年がある。むしろ時期を1週間遅らせて種を播き、保温を十分にして成長を、素早く素直に進める方針。発芽がそろうまではラブシート、穴あきビニールの2重の覆いをしておく。水は1段上の田んぼで温めてから入るようにする。これは上手くゆくかどうか、新しい試み。迷っているのは、苗床を代かきをするかどうかである。代かきをして置けば、苗箱が密着する。そうすれば根が苗床に入りやすいだろう。問題は、苗床での作業性。苗床をぐちゃぐちゃにしてしまう可能性がある。通路に板を置くなど、検討の余地がある。稲の種もみは川に浸けてある。水温は11度から14度の幅で変化があるようだ。今のところ良い状態で推移している。このまま進めば、発芽は一斉に揃うはずである。発芽が早くそろえば、それだけで3日は速めることが出来る。

畑については、玉ねぎと麦の後作を考える。6月には収穫する。そのあと作の準備を考えて置くこと。色々のものの苗を作れば、たいていの作物は出来るだろう。トウモロコシ、サツマイモ、かぼちゃ、麦後に作ろうかと思う。抑制栽培である。昨年は、たぶんハクビシンに壊滅的にやられたので、この点の防御を考えて置く。そのほかの果菜類などの作物では5月に入ったら、苗作りに取り掛り、後半戦に期待する。種まきのタイミングに気を付けることだ。こしは麦の会の麦と、家のわきの麦を比べているので、その違いが顕著で土づくりの参考になる。麦は土壌のムラを見るのに最適な作物である。土壌の中というのは、変化が大きいもののようだ。畑になる前の地形の状態が、まだ残っている。

プランター栽培は順調である。草を取ることが実に楽になった。叢生栽培がいい作物と、草が無い方が良いものとに分かれるようだ。葉物は草に埋もれていると、虫害が減るようだ。草があっても大丈夫な作物は、草は取りたくない。この点を認識して作れば、作物はより作りやすくなる。ニンジンは売られているような20センチくらいのものがプランターで作れる。こうなると、作物は3つにわかれる。1、稲のようにグループで作るもの。2、玉ねぎのように畑で広く作るもの。3、ニンジンのようにプランターで作るもの。プランター栽培では良い土を準備することが大切だ。常に堆肥やクン炭を準備しておく。生ごみ堆肥も使える。基本は下の方に堆肥を入れて、上に土を入れる様にしている。土にはクン炭を混ぜる。こうして準備した土壌を、寝かせて置く。寝かせては掻きまわし、時間の余裕を持ってプランターに入れて置く。一度使った土も、堆肥を混ぜて寝かせては再利用する。

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