味噌作り

   

味噌作りは2月3日の節分に行った。初めてのことであった。参加者の一人が、お寺さんの方で節分ではお寺の行事があって参加できないと、とても残念がっていた。申し訳ないことをした。その方は実は味噌作りはいつも家でされているのだそうだ。私の生まれた向昌院もそうだったが、今は作っていない。今もやられているお寺さんと言うことは立派なことだ。農の会のお味噌が美味しいという噂を聞いて、大豆の会に入られたのだそうだ。それで作り方が違うのかと思ったそうだが、大豆が違うと言う事が半分以上の要素。後は大釜で煮あげると言うこと。煮えたぎる大釜の中で大豆がぐるぐると回り続ける。以前、20キロ以上も煮れる、寸胴で煮たものと比較したが、明らかに釜の大豆の方がおいしかった。誰が食べても分かるほど違うとは、驚くべきことだ。しかし、手前味噌ではないが、自分の作ったもの、しかも大豆から作るという気持ちが違う。毎年味噌を持ちより、味の比較をするのだが、今年の味噌は藤崎さんと言う味噌の会の責任者のものが一番だった。これは気持ちの問題だろう。

味噌作りに集まったのは、40人位の人のようだった。煮た大豆の量は90キロ。昨年とほぼ同量。多かった年は、120キロという記憶があるが、もっと多かったのだろうか。人は100名を越えて集まっていた。今年も良い味噌作りだった。生きていてこういう一日をもらえるという事の有難さは格別である。この後、何回位あるだろうかと思う。心を併せて進めなければ、上手く進まない。今年は何故か、大豆の煮上がりが早かった。火を入れたのは、6時10分。8時ごろに噴き上がった。その後、火を落としたのが11時。後は残り火でトロトロしておいて大豆を分け始めたのが、12時30分。大豆を分け終わったのが、1時30分。大豆を踏んで潰して、塩と麹を混ぜて、さらにつぶした大豆が40度以下になって麹を混ぜる。これが終わったのが、2時30分。早く終わった人が、片づけをしてくれていて、有難かった。3時には写真撮影も終わって終了。大釜等大荷物を機械小屋に運んで、4時終了。

今回の特徴は、誰も何も指導らしきものはないまま、味噌作りに入り、良い形でそれぞれが味噌を作った。慣れた人が、自然に周辺の人と教え合ってということだったと思う。良く見ているとそれぞれにやり方が違うようだ。入れる容器もそれぞれ。塩の量も違う。私は煮上がって8キロの大豆と9キロの麹に塩を2,5キロで作った。いつもより、塩を減らした。容器は今年は陶器製にした。今年も樽にしようかと考えたのだが、樽のサイズが少し小さくて、2つになるのでそれよりは陶器製にした。味はどうだろうか。今年は麹が多いいのだが、これも味はどうなるか。どちらの方がおいしいかという話になり、お米の方が安いのだから、その方がいいという話になった。そうなのだが少し悲しい話だ。農の会でもお米の方が半値。

準備の流れを整理してみる。
全体準備する道具
1、大ガマ
2、薪、ケイトラ1杯。余る。
3、大豆、3キロ×33口=100キロ
4、塩 1,5キロ
5、塩のビニール袋
6、ハカリ
7、大豆を洗う容器
8、鍋をかき回すヘラ、薪で急きょ2本作る。その方が具合が良い。
9、大豆をすくう道具。
10、味噌をつぶす時のビニール袋厚手
11、鍋物を作る釜とかまど
12、シート2枚
13、バケツ

個人の準備する道具
1、桶 木でも、陶器でも、プラステックでも
2、塩 共同購入を利用しない人。
3、麹 各自が発酵したもの
4、厚手の靴下。
5、1品持ち寄り、器と箸。
6、昨年の味噌。味見ようと、気に行っていれば仕込みに加える。
7、ビニール袋。色々持ち帰るものもある。

作業手順
1、薪の運び込み。雨対策 1日
2、大豆、塩、の運び込み。2日朝
3、大ガマの運び込み。4名欲しい。2日朝
4、豆腐を取りに行く。費用を払う。2日
5、大豆を洗い、釜に水を張り,仕込む。
6、3日6時に火を入れる。
7、焦げないような管理を続ける。
8、2時の仕上がりを目指す。
9、12時から1品持ち寄り、昼食会。
10、持ち寄り味噌の味見会
11、豆腐の販売。

昨日の自給作業:みそ作り8時間 累計時間:8時間

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