農器具の勉強会

   

農業機械の勉強会が行われた。テーマは2サイクルエンジンの整備点検であった。坊所のH.星野さんに講師をしていただいた。この星野さんが農業機械のエキスパートである。これほど詳しい方にお会いしたことがない。機械屋さんもたぶん星野さんほど実践的な知識は無いだろう。15人ほどの人が集まり、教えていただいた。真剣に学んだが、こちらの能力が学ぶレベルに達していないために、講師としてはやりにくかっただろう。「機械と言うものへの愛着が深い。」と言うことが一番の収穫であった。共同の農機具管理が難しいというのはこの点であろう。頭は整理できないが、せめて学んだ事を書き止めておく。間違えもあるかもしれないが、忘れない内のに。「すべての機械は使い終わった際の整備が重要である。使う時の点検は、必ず使用日より前に一度行う。」

壊れた機械の故障の原因の追及の順番。まず、刈払機の場合プラグを見る。火花が出るかでないか。紐を引きながら、確認をする。火花が出なければ、電気系統の断線とか、マグネットの故障、絶縁の問題。紐の蒔き戻しの直しかた。中心の回転部分のかみ合わせを良く掃除する。もし火花が出たならば、キャブレターの点検。排気フィルターの所での油漏れは無いか。キャブレターの鉛筆状の小さなフロートに連動する栓がピッチリと閉まらなくなっている。キャブレターの入り口のダイヤフラムの劣化。普通で5年で劣化。使い終わった時にガソリンが抜いていない場合は、劣化が早まる。ガソリンが中で膨張して、ダイヤフラムを膨らました状態にしている。ダイヤフラムは、自分の刈払機の交換用のものを、常備していると良い。ガソリンの抜き方は、まずタンク内の物を容器に空ける。空けた時に汚れ具合を確認。その後、ポンプを何度か押すとキャブレター内部のガソリンが出る。最後にもう一度紐を引いて、最後のガソリンを使い切る。

チェーンソウの整備、点検。使用後、エアーでくまなくごみを吹き飛ばし清掃する。次に脇の二つのボルトを外す。チェーンの状態を点検。さびがあることは何か問題がある。刃の方だけでなく、内側の接触する山の状態の確認。板状のチェーンの走るレール部分を点検。ここにささくれがあると、油の出に問題あり。清掃はスプレー状の清掃液。安いものだから、常備すること。油の出かたは取り外した形でエンジンを掛けてみる。油の出る穴から、沁み出て来る。刃のオイルは、ガソリンを入れる時に必ずチェックし、ガソリンを使い切る時に、オイルが残っている量入れなくてはならない。チェーの張り方は、刃の前の部分を押しつけて、チェーンが3ミリ程度ゆとりがあるようにする。2つのボルトを締める際は、じわじわ力を掛けると、ボルトをダメにするので、グイと占める。

ハ―ベスターが熱を持ってしまうことの点検。エンジンオイルの交換をまず行う。多分どのハ―ベスターもエンジンオイルの交換が必要であろう。ともかく量不足が最悪。つぎに、冷却装置ラジエーター内部にあるサーモスタットが壊れている場合が多い。バインダーのキャブレターの調整。エアーの出口のスポンジの濡れている原因。キャブレター部分から、オイルがこぼれ出る場合。エンジンをかけると、ある程度で無くなる理由。刈払機と同じで、フロートによる供給量の調整。プラステックで出来ている場合は、調整は難しい場合が多いいので交換。機械については終わりがないほど、疑問点があったが教わる側が、基礎知識不足で何か申し訳ない状況であった。整備不要になる原因はそもそも機械の構造を理解していない。その為メンテナンスの必要性が理解できていないため、意味不明の掃除をするか、諦めるかに成る。2サイクルエンジンをまず充分に理解すること。

昨日の自給作業:そら豆、サヤエンドウ植え付け1時間 累計時間:4時間

 - あしがら農の会