日本が今やらなければならないこと
今起きていることを天命としなければならない。これほどの自然災害を受けたことを肝に銘じ、明日から新しい命が始まると考える。抜本的な日本の改革のスタートにする。全く素人考えである。本来なら、政府が考えるべきことだと思うが、素人が思いつくようなレベルですら、1ヶ月たった今でも、国からは出てこない。このままでは手遅れに成る。宇沢弘文東大名誉教授は社会的共通資産として「第一は山、森、川、海、水、土、大気などの自然環境で、国、地域の人たちが聖なるものとして大事に守り、次代につたえつづけてきたもの。第二に、道、橋、鉄道、港、上下水道、電力、ガス、郵便、通信などのインフラ、そして第三に、教育、医療、金融、司法、行政、出版・ジャーナリズム、文化などの制度資本。それらが有効に機能することで、一人ひとりの人間的尊厳が保たれ、魂の自立を守り、市民的権利を全ての人が最大限に享受することができる。と書かれている。
1、大都市機能を分散する。東京の一極集中を早急に解消。芸術文化センター的機能の文化センターを東北各地に配置する。国立劇場、国立美術館、国立図書館、国立博物館、国立映画ライブラリー。大学研究機関を出来る限り東北に移し、産学協同から離れた、純粋学問の為の地域を作る。移し得る文化的機能は、出来る限り東北地方に持ってゆく。文化の東北にがはぐくまれるように、大きなうねりを起こす。
2、政治的機能、司法的機能についても東北に分散させて移動する。東京に無ければならないという先入観を捨て、可能な限リの中央機能を東北に移す。経済商業は関西に移動する。企業の本社機能は必ず分散させる。東京には存在しにくいような高額な特別税を付加する。一方指定する都市には、税金的な優遇処置を行い、日本のどこに暮らしていても、大きな違いはない状況に、国の機能を分散させる。医療、教育機関などは全国均等に配置する。
3、電力について言えば、早急に原子力から、再生可能エネルギーへとの転換を図る。エネルギーの地域分散型の自給国家を目指す。5万人都市レベルのエコタウモデル都市構想をたて、20ぐらい東北各地に配置する。エコタウンを被災者受け入れの新しい町とする。エネルギーの自給をコンセプトに新しいライフスタイルを提案する。
4、自衛隊を国際災害復興支援隊に改編する。自衛隊が無ければどうなったかと思うほどの、有難い活躍である。この力を全世界の為に生かしてゆく。アメリカ軍18,000人の支援が普段アメリカに文句ばかり言っている私のような人間も、あの姿を見ると涙が湧いてくるほどありがたかった。温暖化の地球の様子では、自然災害が繰り返されてゆくに違いない。今回世界からいただいた支援へのお礼の思いをこめて、日本人全体で、お返しをして行かなくてはならない。
5、海岸線の都市は順次内陸部に都市機能の移動をしてゆく。新しい公共施設を海岸付近に建造することは禁止する。津波の及ぶ地域での、一定の基準を置けた建築物以外の建造禁止。道路や鉄道なども海岸線から極力撤去する。特に製油場や、ガスタンクなどの配置は、徹底した安全思想に基づき建設許可性にする。
6、農業分野でいえば、出来る限りの農地の国有化を行う。国というものが信頼できないものであるなら、農地保有機構のようなものを作る。公共性のある組織が、農地集積を行い、耕作するものに対して、提供する。東北の海岸地帯は住居地区ではなく、大規模農業地域として再生する。高台の住居は置き。出作りを行うことにする。大規模農地の集積が困難であった問題をこの機会に解決する。
思いついたまま書いたが、やはり素人ではだめだ。残念ながら発想が我ながら貧困。是非とも専門家が、魅力あるプランをどんどん提案してもらいたい。