事故米の危機管理

   

これで書くのが3回目になるが、報道での取り組みに、カドミウムを指摘する声がないので。白須農水省次官が辞意を表明したそうだ。太田大臣は辞意を認めない意向らしい。汚染米事件では、農水省の危機管理が後手後手に回り、問題を最悪の展開にしてしまった。問題の起きてからの対応は、いつでも難しいものだ。ウヤウムやで終わっている、カドミウムの汚染米の事が、どうしても気に成る。まだカドミウム米のことは表面化していないが、問題がないなら処理法や、全貌を明確にしなければ成らない。今回の輸入汚染米と同じことが言われている。つまり、焼却処分、あるいは工業用に回す。つまり糊にしている。おなじ流れなだけに、心配になる。全国米麦改良協会が処理している。問題がないと言う事を、処理の仕方をホームページで表明したらどうだろうか。

農水省から随意契約で購入し、食用に回してしまった会社が4社あった。今度はその先に、小さなお店まで入れたら、400近い名前が一気に公表された。早速近くはないのか、見てしまった。私もこのお米は売れないので、鶏の餌にあげるよ。と言われて鶏の餌にもらったお米がある。そのときは米不足で、タイ米が緊急輸入された年で、その後売れ残ったお米だ。と言っていたが、あれが汚染米だったとしても、わからなかったことになる。あの時は、何処でも外米が余っていたので、それだと思ってしまったが、やはり、素性のわからないものは、常に気お付けなければ成らない。申し訳ないことをした。そして、こんな形で名前が出されたら、たまらないだろう。自殺されてしまった米穀商の方が居られた。食べ物を扱うと言うのは、責任の重い大変な事だと思う。

カドミウム米は2通りの問題がある。まず、どうやって測定しているかだ。田んぼごとにやっている訳ではない。一定の地域のお米を混合して、測定する。それで、1ppmあるいは0,4ppm以上含有すれば、食料に回せない事になる。毎年1000トン以上出ている。厳密に言えば、出る田んぼと出ない田んぼがある。測定時に混ぜてしまうことで、0,4以下に下げていないか。問題化した、10年ほど前、民間団体の調査では、田んぼごとにやると、0,4以上の田んぼが続出したと言われている。しかし、長年の水の流入の問題だから、どんな水系の、どういう来歴の田んぼかで、含有の程度は、地域ではわかっているはずである。次に管理と流通の問題がある。混合すると、全くわからなくなる。そんなことはないと思いたいが、汚染米の工業用利用が、実際にはほとんどないことがわかった以上。きちっと焼却されているか。心配になるのは私だけではないだろう。

白須事務次官も当初責任が農水にはないと明確に発言した。太田大臣も同じだ。この意識が、この事件を生んだのではないか。通産省が行うべきだぐらいに思っていたかもしれない。カドミウム米はどうだろうか。環境省がやるべきぐらいに思っていないか。日本人は世界で、一番カドミウムを含有している。この程度は大丈夫であると言う、事例のようなものだ。WHOの穀物の含有数値も、当初よりゆるやかになったのは、日本の申し出による。カドミウムの問題では、日本は先進国である。焼却炉の側の下流域の田んぼで、1ppmを越えた事例はある。カドミウムは焼却施設の排気ガスのチェック項目にはない。電池を燃やす事で、煙になって出てくる。それも心配だが、それより日本人の長年の採掘結果だ。川も、田んぼも、海も、一定量広がっている。だからと言って、即危険という訳ではない。それが日本の自然で、管理の仕方次第だ。

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