生協のつるし上げ
中国製餃子事件が起きてから、生協のつるし上げの報道姿勢を感じる。と友人から言われた。そう言われれば、生協名だけが販売店の名前入りで繰り返し出てくる。悪意とまではいえないでも、恣意的とはいえるかもしれない。朝日新聞の記事一覧ページを見ると(餃子事件関連表)8件生協の名前が出てくる。NHKラジオは特にひどいと、その友人は言っていた。たしかにJTの名前は出ているが、それが売られていた店舗の事は出てこない。JTが食品会社もやっていたとは驚いたが、タバコにはほとほと迷惑しているので、それとわかれば買わないのに。そうJTの商品が売られていた店舗名はでてこない。中国製造食品をスカイラークが業務用として使っていた、と言う事で名前は出た。
「安心安全」の生協がどうした。こういうことだろう。安心とか安全とかを売りにしておいて、中国製の安全でない製品を、売っていた罪は重い。こういうキャンペーンなのだろう。そもそも生協とは何ぞや。本来の使命を忘れたか。ミートホープのひき肉偽装の際も、生協商品には混入していた。その際何か反省はしたのだろうか。生協では2007年の社会的取り組みの報告のなかで、ひき肉製品は総点検したが、安全であったとしている。中国製品も同時に調べたが、問題がなかったことを強調している。しかし、本当の所はその調査の最中、既に、問題の餃子の苦情が寄せられていたが、まともな調査をしていなかったことがわかっている。そこには、品質管理の社会的システムの構築。などと立派な事が書かれている。
以前名古屋の生協から、鶏肉の事で問い合わせがあった。結局、取引はしなかったのだが、この経験で生協の実態を知った。見本を送ってくれ、というので送ったのだが、その後返事もない。こちらから問い合わせると、アレコレ鶏肉に文句をつけ、高いとか、硬いとか、部位別にしろとか、送る前からわかっていたことに注文をつけて、結局見本代金から、送る費用から、一切こちらの持ち出しで終わった。生協は消費者の正義の味方のつもりで、生産者を平気で締め付ける。これは自然卵生産者の間では、常識的に語られていることで、「販売に困っても生協とだけは付き合うな。」と言われている。生協で痛い目に遭っている生産者は多い。自然卵の生産者の規模は小さい。生協と付き合うと言う事は、生協に人生を託す事になる。生協は消費者の正義の為に、一円下げてくれなどと平気で生産者と交渉をする。
全ての生協が悪いなどと言っているわけではない。生活クラブ生協はきちっとしている。基本的に、国内の製品の販売をしている。地域のお米の販売なども挑戦して来た。六ヶ所村の再処理工場本格稼動に反対のキャンペーンを行っている。生協でもまともな所もある。本来消費者が集まり、生活用品の確保、共同購入から、生協は始まった。幾らなんでも、中国製の加工食品を生協が扱うのは、行き過ぎではないか。この機会に止めるのが本当だ。大きく成ると、駄目になる。正に生協はそうだ。食べ物を扱うと言う事は、生産者を育てる。それが結局は消費者の為になる。この観点を忘れたら、生協は終わりだ。生協が日本の生産者を苦しめる、一翼を担う企業になってしまってどうする。きれいごとばかり並べて、なんら大手スーパーとやることが変わらない、実態を今攻められているのは、当然の帰結だ。
昨日の自給作業:ほうれん草の種蒔き、ごぼうの畝の深掘り1時間。2月累計作業時間12時間。