イージス艦衝突事件

   

まだ漁船のお二人は見つからない。関係者の心配を思うと、耐え切れない思いが広がる。この事件に対する、防衛省の公表内容が最初から、不自然だと思った。真っ先に、大臣や、首相への連絡が遅れたこと、危機管理を問題にした。その後、強調していたのは2分前と漁船の緑の明かり。後から考えれば、暗に漁船側に回避義務があるかのように、情報操作をした。そこだけの公開。それでは赤色の明かりは見えなかったのか。このことには一切触れない。こればかり言っていて、海保の事情聴取が始まり、やっと12分前に発見していた事がわかる。所が、そのことを一番先に知っていたのは、石破防衛大臣を初めとした、防衛庁の幹部。海保に了解を取って、航海長から状況を把握をしていた、と虚偽の報告をした。しかも、10時前には事故現場のあたごから、ヘリコプターで呼び寄せての聴取したと言う。加えて、これもけが人の搬送を装ったと言う、話もでてきている。自衛隊らしい、軍隊ならではの超法規行動だ。

これが、もし事故を起こしたのが、民間の会社であり、責任者を現場から連れ去ったら、何と言われるだろう。社長が状況把握の為に、急遽やっていた、など通る話ではない。今、行方不明のお二人を操作中だ。何より優先して、そのことに取り組まなくては成らない。その緊急場面に、大臣が連絡が遅いと怒っている。航海長をあせって呼びつけ説明をさせる。現場では一番重要な航海長が、連れて行かれてしまい。優先すべき人命救助に手抜かりは起きなかったのか。本当に後手後手に回っている。何が起きたかを把握したかったのは、責任の問題が先ず頭にあるからだ。隠蔽しようとまでは思いたくはないが、情報操作のほうは、緑の明かりだけを強調した所からでも、推測は出来る。出来れば漁船の責任にしてしまえないかと考えていた節が、大臣の発言にはある。所が、海保の捜査で状況が見えてくると、紛れもなくイージス艦の責任だ。仲間の漁船からの目撃情報なども、全てがその結論に向かう。ここに至って、おかしな事実が、ボロボロ出てきた。

軍隊はこれだから困る。きっと戦争を始める時もこう言う調子に違いない。敵の明かりが緑だったので、しょうが無く発砲した。などということになる。背広組みや、文民統制等というが、あの石破大臣を見ていると、背広は着ているが本心では、軍服を着て勲章でも付けて、閲兵でもしたそうだ。そういえば、軍事クーデターが終われば、軍服を脱いで、背広で現れると言う人が多いいのは何故か。石破独裁者のにおいがする。自分に連絡が遅れたことを、激怒して、航海長を呼びつけて知ろうとした。任せることが出来ない。軍隊と言うものは誰が統治しようが、代わり無く独裁的になるのだろう。権力者の、しかも武力を持つた、軍隊のこうした、緩みと、横暴が一番危ない。イージス艦秘密漏洩事件。守屋次官の恐るべき、賄賂体質。自衛官の精神的負担は大丈夫か。国民に銃を向けるようなことにならないか。

なだしおの事件、あたごの事件。ともに自分たちを特別のものと勘違いする所から始まっている。国民等しく対等である。そうは感じていない所に怖さがある。別枠の特別な任務を帯びていると考えている。超法規行為が許されているのが、軍隊。まったく、何処から考えても、軍隊はないほうが国民は安全だ。あったらば安全などという根拠はない。暴力は、みんなが持つから恐くなる。みんなで止めれば怖くない。日本人が何か思いつかないほど、どうしちゃったのかと言うほど、ひどい状況を起こす。その起き方が、信じがたい欠落による。漁船団のいつもいる海域に、入ろうとしているのに、自動操舵のままで突っ込んできて、平気でいる。この神経の事だ。漁船の明かりは見たが、避けるだろうと勝手に考えて連絡はしない。危険海域の中での人員交替。後で考えれば、何でこんな事をしたのかと思う、単純な抜かり。そのように人間をしてしまう要因が、自衛隊の中にある。

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