広域ごみ処理真鶴・湯河原の聞き取り
14日午前中、湯河原町・真鶴町のごみの現状の聞き取りに伺った。第2回広域ごみフォーラムを11月23日に行う。その資料集めでもある。「地域のごみ市民会議」として、4名で行った。場所は湯河原美化センター。南郷山の公園の所だ。実に眺めのいいところで、以前良く絵を描きに行った場所。久し振りで、登り口を間違え、遠回りして、湯河原の方から登る道を上がった。本当に高い場所で、風もよく吹き抜けて、淀まない。その点はいいのだが、ここまで、毎日荷揚げすると言うのも大変なことだ。新幹線はこの深い下をトンネルで、抜けていることになる。少し下った辺りには、小田原と湯河原を結ぶ、広域農道が、着々と建設されている。小田原側も一夜城の下から、どんどん湯河原に向かっていると思っていたが、湯河原川からも、小田原に進んでいる。小田原では今の焼却場の傍から、一号線に抜ける為、更に工事が再開されることになっている。と言う事は私が、伊豆方面に絵を描きに行くための道路と言う事になるが、そういう訳ではなく。1市3町のごみを集める為の道路になる。
美化センターでは湯河原市の環境課課長、主幹、一部事務組合の責任者など、関係主要ポストの方が、待ってくれていた。あらかじめお願いしてあった、ごみ全体のコストが分かる。資料に基づき説明があった。小田原のものより、分かり易く出来ていて、1人あたり、17000円ぐらいではないかと、その場で概算できるほどのものであった。小田原との違いの大きな特徴は2点。1.事業系ごみと、家庭系ごみの仕分けがないこと。2.産廃である、木質系解体残渣は受け入れている。この点では、小田原のごみ処理法に合わせてゆく方針であることを明言する。国の方針が5万人以下の人口では、交付金を出さない。湯河原としては、広域処理のほか選択の余地がない。という考えのようだ。
湯河原、真鶴の両町は収集については自ら行い。焼却については一部事務組合が行う形態をとっている。炉の状態、辺りの環境状況も良好。久野で燃やすより、よほど環境負荷は少ないと思えた。ここは、丁度真鶴と湯河原の町境にある。迷惑施設の立地はこのような位置になるのだろう。と言う事は、これからもし、広域化となり焼却炉の建設の可能性があるのは1市3町の町境の辺りなのか。つまり根府川辺りが合理性があるのか。帰り道その辺りを見て歩くとそんな気になった。両町の最終処分場は、切迫していた。もう入れる余地がほとんどない状態。外部持ち出し以外方策がないだろう。新たな計画もないというのだから、小田原と同様に、灰溶融を外部委託する。最終処分場は焼却炉より更に上にある。かなり露出していた、特に埋め立て処理ごみが目立ったが、埋め立ては止めるしかない。
同じ観光産業が大きい町ではあっても、箱根とは随分違うようだ。箱根は財政的に豊かと言う事と、観光産業の占める割合が特に大きい。箱根は広域を選択するより、外部委託処理の道に進むかもしれないと感じた。湯河原・真鶴でも、夏場はごみが増え、月曜には日量120トンになることもあった。焼却炉の規模は70t/日なので、ピットが、200トンぐらいだから、観光の町のごみの偏りも炉の規模に影響する。もし、これを10トン車で運んでも、12往復となる。5年前より屎尿は開成町まで運んで処理していると言う。初めて聞き驚いた。10トントラック日一便処理で上手く行っている。その経験から、ごみの輸送は大丈夫と考えている。そうだ。運送と言う事は、今後の検討課題で、今のところ具体的な方法間では進んでいないと言う事。