自家採種の胡瓜

      2016/08/11


写真は種採り胡瓜だ。先日、草刈をしていると、あれと思うほど大きな胡瓜が、草むらに隠れていた。今年は、ついに種取りが出来なかったかとちょっとがっかりしていたので、嬉しかった。更に腐らせてから、種を残した。この腐るというのは種には必要らしい。もう繰り返し、種取りをしてきて、7年ぐらい経つのか。今、下大井の集荷場がある場所で、加藤さんが畑をやっていた頃の事だ。採り遅れたやはり大きな胡瓜が、落ちていたのだ。これは種取りに丁度いいなと思い。貰って来たのが、始まりだ。その時の品種も知らないし、棚に作っていたのを、ずーと地這いで作ってきた。それが特にいい品種とか、個性があるとか、病気に強いとか。そんな特別なことがあるわけではない。食べれる胡瓜が出来ればそれでいいと思っている。どの位自家採種が続けられるか。そんな素人的な興味があるだけだ。子供の頃からの胡瓜好きだ。カンカンに暑い夏に、畑で取った胡瓜に味噌をつけて食べるのが、一番のおやつだった。

草刈をしていて出てきたのは、後ボケの実が4つと、カボチャが、コンテナに3杯。カボチャは鶏のおやつに上げている。カボチャはそのまま放り込めば、つついて食べてしまう。所が、何度そう言っても、カヨ子さんは砕いて、与える。これが良く判らないのだが、絶対につつけない、そう決めているのだ。何度も私が放り込んで、その姿かたちがなくなるのに、何を主張するのだろうと思うが、必ず砕いて与える。お互いではあるが、人の言う事は全く聞いていない。2人で養鶏をやるという以上諦めている。前に循環農園のカボチャを鶏に貰った時は、全てそのまま発酵に加えた。一週間で全てがどこかに混ぜこぜになって分からなくなった。これも実際に、あったことだが、そんなことは在り得ないと今でも言われている。ボケは草刈機で、刈り込んでいたら、落ちたのだ。毎年実がつくぐらい大きな株のボケがある。今年は、戴いた焼酎があるから、それに漬けてみた。

一番長く自家採種しているのは笹鶏だ。赤系統は16年かな。白系統でも10年は超えたと思う。養鶏を止めても生きている間は続けようと思っている。近親交配は問題が起きると言う人がいる。やってみもしないでそうしたことを主張する人がいる。やってみて問題は起きていない。と言ってもカヨ子さんと同様、人のやったことを信じるのも良くない。自分でやれば良い。何しろ鳥類の起源は古い、Takagiさんの言われるとおりだ。哺乳類とは比べ物にならない。恐竜時代から生きてきたのだ。次に古いのが、お米だ。坊所田んぼで石綿さんにお世話いただいたときから、10年は越えた。途中余りに乱れるので、埼玉から、同じアキニシキを入れたが、それの方が出来が悪いので、そちらからの種取りは止めた。乱れるとは言え、やはり土地にあって、私の栽培法に適合して、やりやすくなっていると感じた。これも素人考えだが。

そのアキニシキが、今年はひこばえが生えないのだ。こういう感じだから、発言の信憑性が低くなる。正確には生えないのでなく、ひこばえが伸びない。現在5cm。10月が暖かい為か、上の田んぼは20センチを越えている。実は、分結数が少ない割には、収量があった。それは無効分結がないこと。これも初めての体験。思い当たるのは肥料を米ぬかから、ソバカスに変えた位。ともかく、思わぬところで、困っていた、無効分結の減少に成功した。来年も同じパターンでやってみること。それで肥料の後利きが無くなれば、新たな技術になる。そうだ、干しを2回強くしたと言う事も忘れずに、置かないと。胡瓜の種採りが途絶えると、興味をつなげて来た、7年という時間が消える。他の人には、どうでもいい時間だが、私にはもう取り返しが付かない、7年が消えることになる。

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